見出し画像

2014年 日本縦断キャンプツーリング 13日目

2014年5月5日(徳島~高知)

出発

天気予報の降水確率は50%。起きた時には曇空だったけどトイレに行こうとしたら雨が降り、しばらくすると雨は上がるという微妙な天気だった。ライダー6人のうち2番目に起きたはずだったのに、旅慣れしているライダーばかりでパッキングがすばやい。気が付いたら最後の出発となった。ファガスの森から少しダートを走ると舗装路になり国道へ出た。剣山スーパー林道の東側は通行止めだと聞いていたので、国道を南下することにした。

コンビニで休憩

走っていると大轟の滝を見つけ休憩をする。そのまま南下してコンビニでパンとコーヒーを買った。併設されていた休憩所でのんびりと朝食を取っていると、山できこりをしているという方に会い、林道や山の話を聞いていた。チェーンソーの使い方も習ったけれど、かなり危険を伴う作業らしいので、私が使うことはなさそうだ。彼が去った後、雨が降ってきたので休憩所でのんびりと過ごす。小降りになったのを見計らって出発の準備をしていた。すると、コンビニに買い物に来たおばあちゃんに声をかけられる。おばあちゃんも若い頃は林道ライダーだったと言われ、目が点になった。半信半疑で話を聞いていくと、生活道が林道だった時代の話だ。楽しい話を聞かせてもらった。

大轟の滝
コンビニ(木沢物産センター)

海岸線を南下

バイクの調子がおかしい。激しい雨が降るとエンジンが止まるようになってしまった。雨宿りを繰り返しながら南下していき、美波町のあたりまでくると雨雲らしき雲が少なくなる。南の方が天候がよさそうだったので、室戸岬へ向かうことにした。土佐浜街道、南阿波サンラインを使い海岸線を走っていると、白浜海岸のあたりで交通整理をしている警察官がいた。検問でもしているのかと思い進んでみると、観光バスの事故があったので国道は通り抜け出来ないらしい。迂回路を案内してもらい先へ進んだ。

四国一周中のチャリダー

迂回した先にある道の駅に立ち寄り、灰皿を見つけてタバコ休憩をしていると一人の男性が近づいてきた。「テントを張るなら良い場所があるから来なさい」と誘われたのでついて行くと、屋根付きで海の見える一等地の場所に案内された。「許可は取ってあるから安心して使いなさい」と言われ、お言葉に甘えてテントを張った。今日のキャンプ地は決まっていなくて野宿を覚悟していたけれど、快適なキャンプが出来ることとなった。誘ってくれた事に本当に感謝。

声をかけてくれたのは、毎年のように自転車で四国を一周している方で、今日もその旅の途中とのことだ。妙に気があう方で、なにかと旅の話をしていた。四国でのお遍路のことや、おすすめの道路。日本全国も走ることがあるらしく、日本海側のおすすめルート、東北や北海道のことも教わっていた。

天候が優れず、ただ移動しているような感じだったので、バイク旅としては少しつまらなかったけれど、出会えた人は楽しい人ばかりで救われた気がした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?