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2014年 日本縦断キャンプツーリング 19日目

2014年5月11日(愛媛~広島)

宗方港へ

荷造りを終えたら台キャンプ場を出発して大山祇神社に行き、早朝で閑散とした境内をのんびりと散歩してきました。その後、地元スーパーの大三島ショッパーズで夕飯の分まで買っておきます。

いつもは15時頃に食材を仕入れておくのですが、今日はとびしま海道を走るためにフェリーで岡村港へ渡る予定です。渡った先にスーパーがあるのか不安なので、いつもより早めの買い出し。

スーパーで買い物をしていると大三島藤公園が見頃だと聞いたので、藤棚の木陰を散歩してきました。バイクで走りたくなってしまうほど一直線の素敵な遊歩道でした。

大山祇神社
大三島藤公園

鼻栗瀬戸展望台

大三島の海岸線をぐるっと走って宗方港へ向かうことにしました。鼻栗瀬戸展望台で朝食をして、宗方港についたのは11時頃。次のフェリーが来るのは14時35分です。どうやって時間をつぶそうかと思っていると、電子機器用の防水ケースを無くしているのに気づく。

鼻栗瀬戸展望台から南の海岸沿いを走って来たのですが、途中の自販機でコーヒーを買った時に、荷物を固定し直したりしていたので、その時に落としたのかもしれません。

来た道を戻って、自販機と鼻栗瀬戸展望台を探してみましたが見つからない。風が強かったのでどこかに飛ばされたのかもしれない。なくしてしまったのは残念だけど、こういう時のためにある魔法の言葉「Ma Ikka」で解決しておきました。

大概のことは「ま、いっか」で済ませておかないともったいないです。景色のいい道を能天気でバイクを走らせるときの爽快感は何事にも代えがたい。

鼻栗展望台

宗方港

海岸沿いの景色を眺めて時間をつぶし宗方港へ向かった。タバコを吸おうとしたらチャリダーの方に話しかけられました。岡村港から渡ってきたそうで、とびしま海道よかったと大喜びで話してくれるので、思わず私もワクワクしてきました。

しばらくすると、広島のライダーも宗方港に来て旅話をしながら待っていたら、港へ入ってくるフェリーが見えました。フェリーが車両甲板を開けて港に寄ってくるのに驚いてしまう。普通ならありえない。広島のライダーに聞いてみると、これが普通らしい…。瀬戸内海の穏やかな海が象徴される光景でした。

フェリーに乗船し、船の最後尾でしまなみ海道を眺めていたら、後ろからフェリーが追いかけてくるように見えた。まさか落し物を届けにきてくれたのか…と、くだらないことを考えていた。そんなまさかはあるわけが無い。

フェリーみしま
後ろから船が

岡村港

岡村港についたら広島のライダーとは別れ、反時計回りで島を一周していると正月鼻キャンプ場を見つける。道路わきにあるキャンプ場で、テントサイトが狭く先客もいたので、広々とキャンプが出来るところを探すことにして先へ進みます。

南側まで走っていき観音崎に寄ってから、ナガタニ展望台という案内板が見えたので行ってみることに。急な斜面を上る道になっていて、キャンプ道具を積んでいるので不安を抱えながらも、上っていきます。

引き返そうか悩んでしまうほどの傾斜を抜けた先に、立派な展望台があった。階段を登ると一面に瀬戸内海が広がり、しまなみ海道の来島海峡大橋まで見える。途中で断念しなくてよかった。すごく見晴らしがいい。

ナガタニ展望台
ナガタニ展望台(来島海峡大橋も見える)

御手洗

岡村大橋を渡って御手洗地区へ向かうと、情緒あふれる古民家の街並が現れた。広島のライダーにアナゴ飯を勧められたので、早速行ってみると定休日でした。

すぐ近くに「歴史の見える丘公園」があったので、展望台まで行き写真を撮ってきました。これは景色ではなく、御手洗地区の景観を見るための公園だと気づいたのは、駐車場を出発した後だった。これも魔法の言葉で即解決しました。

岡村大橋
御手洗
「景色」の見える丘公園

キャンプ場探し

恋ヶ浦キャンプ場があったので行ってみると、若者が多くてすごく賑やかなキャンプ場だった。大浜海浜公園でキャンプが出来そうな場所があったのを思い出し、向かうことにしました。

大浜海浜公園へ到着して目的の場所へ行こうとすると、キャンプ禁止の看板が・・・。どうしようか悩んでいると、近くの家に住むおばあさんがいたので、キャンプが出来そうな場所がないか聞いていると、おじさんも家からでてきて「ここなら大丈夫かもしれない」と二人に案内されたのが神社の敷地でした。

さすがに神仏の敷地内でこっそりテントを張るようなことになるのは…と思い、「別の候補地もあるので、そちらに行ってみます」と伝えてみたけれど、おじさんの「大丈夫、大丈夫」という言葉に甘えて、お邪魔することにしました。

荷物を下ろしキャンプの準備をしていると、おばあさんが鍬を持ってやってきて、テントを張る場所をきれいに整地してくれます。テントを張り終わった頃には、おじさんは缶コーヒーを持って来てくれて、おばあさんはミカンとレモンを持って来てくれました。思わず涙腺がゆるみました。

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