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念じたら雨は止むのか

僕は定期的にかかりつけ医を受診している。
薬を出してもらうのが主な目的だ。

外来患者の多い病院だが前回受診した月曜日の午前中はいつも以上に一杯。

いつ呼ばれるかもわからない状態で1時間以上待ち、診察はあっという間。15分ほど待って会計が終わる。

完全な僕のミス

月曜日は混んでいるとわかっていたのに薬が切れてしまい、次に来られそうな日がわからなかったので、このタイミングしかなかった。次回以降は改善しようと薬が切れる2か月後より前の月曜日以外の午前中で受診できそうな日をブロックした。


コントロールできないことにフォーカスしても仕方がない。午前中しか診察していない主治医の対応が悪いとか、オンライン予約や受診待ちのシステムを入れていない病院はどうかしてるだとか、文句を言っても何も変わらない。これこそが時間の無駄。

ホームページ経由で意見を病院に伝えることはできるが、改善してくれるかどうかはコントロールできない。僕がコントロールできることは、待ちくたびれないように読書用の本を持ち込むこと、比較的混んでいない日を選ぶことや都合の良い受診ができる病院を探すこと。

病院の体制を変えることはコントロールできないが自分の行動はコントロールできる。コントロールできる部分を意識して探すと案外見つかるものだ。


雨よ止め!といくら叫んでも止むことはない。だから、雨の日の外出が嫌ならば家で過ごせば良いし、外出しなければならないのであれば濡れないように傘をさす。


以前、自動車整備工場の業務改善を支援したことがある。突発的に入ってくる事故車対応の影響で残業が多くなってしまうという課題を抱えていた。

事故車の受付を断ることはできるが、顧客の信頼を失ってしまうので、なるべくならそれは避けたい。

他の部分に目を向けてみると、車検の顧客はほとんどコントロールしていないということがわかった。要は「相手の言いなり」だったのだ。

締め切りが明確に決まっているのだから、事前対応というコントロールが十分可能な領域を放棄するのは実にモッタイナイ。

考えて行動すると確かに道は拓ける。

それは、コントロールできることは何かを考えることから始まる。

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