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時間は種類に分けられる

時間というものは不思議な概念で、五感(視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚)の中に時間を認知している器官はない。

太陽の光で朝が来たことを感じ、お腹の減り具合や時計によって時間の経過を認識しているとも言えるが、それを抜きにしたとしても、昨日と今日、そして未来の違いは子どもでも感覚的に理解している。

その「時間」は、見た目は同じでも使い方や特性などによって複数の種類に分けられる。

例えば、インプット・アウトプット・リセット

僕は、使用用途で分けたこの3つのバランスを意識してスケジューリングしている。

インプットが少なくなるとアウトプットのクオリティがどうしても落ちてくる。日刊でメールマガジンを配信しているのだが、読書の量が減ると途端にネタ切れを起こしてしまう。

一方で、講演などアウトプットの機会が無いのにインプットし続けるのも苦行だ(小説などは除く)。

そして、大切なのがリセットの時間。県外出張が続いたり、丸一日登壇した研修の後などはリセットの時間も必要なので、予定を入れないようにスケジュールをブロックしている。


その他、特性で分けることもできる。固定・可処分・調整という括りだ。

「固定された時間」とは、主目的以外に使えない時間のこと。研修で話しながら別の仕事はできない。会議や移動時間などもここに該当する。

「可処分時間」とは自分で自由に何に使うのかを決められる時間のこと。この可処分時間の量に比例して、抱えている仕事が進むスピードが決まる。なるべくなら細切れよりも塊で確保したところ。

「調整可能な時間」はその名のとおり。案外あるものだが、意識していないと(表現は悪いが)相手の言いなりに時間を使ってしまう。

例えば、1か月に1回行くと決めている散髪の予約を取るのはカットが終わったその場だ。集中力の高い午前中は避ける。夕方の、かつ、対面の仕事で美容室の付近を通る日を選ぶ。1か月先の予約なんて取り放題。これが緊急事態(要はボサボサ)になってしまってから美容室に電話をしても「その日はすでに予約で一杯なので、次の日でどうですか」と大切な時間の決定権を安易に相手に渡してしまう。

この調整可能な時間を、意識して可処分時間を増やすことに使うことで時間に余裕が生まれる。

他の分け方もまだまだあると思うが、不思議な不思議なこの時間というものを理解することで人生はより良く変わると思っている。


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