見出し画像

こんな「いま」だから自分を見つめなおす話

なんとなく、モヤモヤとした日々が続いていた。名前も付けられないようなモヤモヤだ。ハッキリわかっているのは、居心地が悪いということ。

勤めている会社に不満は……ない、と言ったらウソになる。かと言って辞めるほどのものでもない。ただ何かが足りないとずっと感じていた。

2019年、冬がはじまる前の出会い

そんな私の状況を打開してくれる一手を担ってくれたのが「SHE」という存在だった。いつも通りダラダラとSNSを眺めていると「SHE」の広告が目に飛び込んできた。いま振り返ってみると、モヤモヤした思いに加え、ひとり暮らしを始めて間もない頃だったので、寂しいという気持ちもあったのかもしれない。日に日に寒くなる季節で、人恋しさも寂しさに拍車をかけていた。

「まぁ……ヒマだし、体験くらい行ってみるか」
やや軽い気持ちでポチっとな、と予約を入れた。

体験レッスンで、いまでも鮮明に覚えているのは正直内容よりも「ひと」だった。その時話していたSHEの方々が、なんだか輝いて見えた。私のようにモヤモヤした気持ちなど抱えていない、とてもキラキラした笑顔でお話をしてくださった。

「あちら側に行きたい」

少しだけモヤモヤが晴れたような気がした。毎日満員電車に揺られ、正直好きでもない仕事のために時間を費やし、クタクタになりながら家に帰り、SNSをダラダラ眺めては愚痴をこぼす。私が望んでいるのは、そんな生活ではない。前でお話をされている人のように、笑顔で仕事をしたい。気付いたらその場で入会を決断していた。

と、ここまではよくある話かもしれない。このあと順調にコースを受けて副業ライターになってフリーランスに、なんてサクセスストーリー……とはならない。

最初はマジメに受講していたものの、仕事の忙しさと試験勉強にかまけ、だんだんSHEのレッスンを受講できなくなってしまった。一度下火になったやる気を再度強火にするにはパワーが必要だが、そんなパワーもなかなか出てこない。「また中途半端に終わらせて、モヤモヤな生活にもどるのかな……」とさえ思い始めてきていた頃。

世界を巻き込む、大変な出来事が起こった。

困惑不安孤独のなかで見つけた道すじ

「コロナ禍」―最初は対岸の火事を眺めるような気持ちだった。ただ、病魔はじわじわと世界中に広がりを見せ、日本でも日に日に患者が増えていく。毎朝のニュースは私の気分を暗くし、そしてついに、自分が勤める会社も在宅勤務推奨から強制へ。業務の関係上、私は出社をしていたが、ガランとしたオフィスに不安を感じざるを得なかった。

やがて勤務時間も短縮され、週末に外出することもなくなり、一人で過ごす時間が増えた。いつ抜け出せるかわからない暗いトンネルにいるような感覚に気は滅入り、孤独さえ感じていた。ただ一方で、ぼんやりと過ごすのももったいないとも感じた。

「そうだ、SHEともう一度ちゃんと向き合おう」

思い立ったが吉日。SHEのサイトを開き、SHEメイトさんとつながれるオンラインイベントに申し込んだ。そのイベントの中でSNSを活用しているという話を聞き、すぐTwitterのアカウントを作成。今では100人近いSHEメイトさんとつながっている。さらにライターコースの講師の方に直接質問ができる「もくもく会」にも参加。外出できず、他人との接触は減っているのに、私の世界はどんどん広がっていった。

ピンチはチャンス、というのはビジネス界でよく用いられる言葉だが、私は今回の世界的危機に直面し、その言葉を自分事として受け止めることができた。いまだからできる人とのつながり方、いまだからできる働き方。世界が大きく変わろうとしてる、その先のスタイルの中にいるような感覚だ。

いまの時代、働き方も働く先もひとつではない。昔は一つの会社のなかで縦に伸びる(出世する)ことが求められていたが、いまは横に広がることのほうが求められてると思う。自分のスキルさえ磨けば、道はいくらでも拓ける。SHEではSHEメイトという仲間たちと切磋琢磨しながらスキル磨きをすることができる。私自身、かなりSHEメイトさんには助けられている。モチベーションが下がっても「みんながんばってるから、あたしももうひと踏ん張りするぞ!」と思うことができるのだ。(本当にありがとうございます!)

SHEではレッスンを受けて知識を得るというだけではなく、働き方の見つめなおしや人とのつながりも得ることができる。いまを生きる私たちには必要な場であるのではと、今回のコロナ禍のなかで改めて実感した。ともすれば不安と孤独に押しつぶされてしまってもおかしくない私に道すじを見せてくれたSHEはとても有難く感じられた。さらに私自身もSHEで得られた学びを通じて、この世界になにか貢献することができればと思えるようになれた。

ライターコースを受講している私の文章が、混沌としたいまの世界を生きる誰かの道を照らす光になれたら。この気持ちを胸に学び、発信し続けていくひとになろうと改めて決意を固めた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?