ちんぷんかんぷん 「はるがくる」

(ネタバレ)
すべての生き物にはいつか終わりがある。一太郎は桜の花びらの一生が短いことをなげき、どうにかしたいと思い、植木職人や広徳寺の寛長にも相談するが、どうにもならず、落ち込んでいると、兄やたちが神の庭に行くことを提案。実は兄やたちもいつか先にいなくなる一太郎(兄やたちは妖なのですでに1000年以上生きている)とずっと一緒に居たい気持ちから出た提案である。神の庭に行けば、一太郎と兄やたちはずっと一緒に暮らせるのである。その時、いつか自分が先に逝き、兄やたちを置いていくことになる(お別れする)ことに気づいた一太郎。すべての命の長さを自分の命と比べ、儚いととるのかどうか。すべての命は短くとも最後まで全うしているのである。なんだか、命の儚さにしんみりとするお話。

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