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#コロナワクチン

定量PCR再々考 (新田剛先生に向けて)

定量PCR再々考 (新田剛先生に向けて)

DNA混入についての記事を掲載して以来、私のブログもかつてなかったほどの攻撃を受けています。今回の記事は大変長いものになりますが、自衛の意味も含め、今一度私がDNA混入問題について考えている事を忌憚なく述べさせていただこうと思います。

改めて経緯を説明させていただきます。事の発端は、「RNAコロナワクチンにDNAが混入している?」の記事を書いた約1週間後の2023年4月11日に、新田剛先生から突

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自己増殖型mRNAワクチン

自己増殖型mRNAワクチン

今回は、近頃SNS上等でも話題になっている自己増殖型mRNAワクチンについてお話ししようと思います。

セントラルドグマはフランシス・クリックが1958年に提唱した分子生物学の概念で、遺伝情報が「DNA → mRNA → タンパク質」の順に伝達されるというものです。本来、RNAからRNAをコピーする仕組みをヒト細胞は持っていません。セントラルドグマには例外が2つ見つかっています。一つはレトロウイル

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RNAコロナワクチンにDNAが混入している?

RNAコロナワクチンにDNAが混入している?

コロナワクチン接種者の体内で数ヶ月以上の期間、スパイクタンパクが血中を循環する事が報告されています。なぜこれほど長い間スパイクタンパクが体内に残るのか? 体内でスパイクタンパクの生産が続いているのではないか? また、シュードウリジン化RNAが安定であるとしても、何ヶ月以上も安定に存在し得るのか? 数多くの疑問が浮かんできます。

厚生労働省は「新型コロナワクチンQ&A」において以下のように記してい

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米国でのコロナワクチン接種による死亡者総数は27万8千人と推定される: BMC Infectious Diseasesに掲載された論文から

米国でのコロナワクチン接種による死亡者総数は27万8千人と推定される: BMC Infectious Diseasesに掲載された論文から

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) は、2019年11月に中華人民共和国湖北省武漢市で初めて発生が確認され、その後2020年に入り世界的流行 (パンデミック) を引き起こしました。

厚生労働省が発表する人口動態統計によると、2020年の日本の年間死亡数は137万でしたが、パンデミックの渦中にも関わらず前年の2019年と比べて超過死亡は生じませんでした。

日本でコロナワクチン接種が医

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アインシュタインの言葉から

アインシュタインの言葉から

マスコミはコロナ感染については煽り続けていますが、コロナワクチン後遺症の報道については及び腰です。

政府はコロナワクチン接種を強引に推進しますが、これが大きなリスクを持つ実験である事についてはどれだけ誠実に伝えてきたでしょうか。

私の周りで早くにコロナワクチンの危険性に気が付いた人には、普段からテレビを見る習慣の少ない人が多かったように思います。私自身も日本を離れてから、テレビはほぼ見ないよう

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コロナワクチンと肝炎 (2), T細胞依存性自己攻撃による新しいタイプの肝炎か: J Hepatolに掲載された論文から

コロナワクチンと肝炎 (2), T細胞依存性自己攻撃による新しいタイプの肝炎か: J Hepatolに掲載された論文から

前回に続いてコロナワクチンと肝炎のお話になります。コロナワクチン接種後の肝炎の発症については複数の論文が報告されています。今回紹介するのは、コロナワクチンに関連した新しいタイプの免疫疾患についてです。

論文中の症例では、患者はファイザーコロナワクチンの初回接種後に急性肝炎の症状を呈しました。それにも関わらずワクチンの2回目の接種を受け、その後に重症肝炎を発症しました。この患者の症例は、典型的な自

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自己免疫疾患とワクチン

自己免疫疾患とワクチン

コロナワクチンと自己免疫疾患については、以前にも記事内で触れた事がありますが、ここでもう少し詳しく説明していきたいと思います。

遺伝子ワクチンはワクチンを接種した人間の細胞内でウイルスの遺伝子を発現させます。つまりワクチン接種後は体内の自分の細胞がウイルスの一部分を細胞表面に保有する事になります。体内の抗体が攻撃するのはウイルスだけではなく自分の細胞もであり、これは自己免疫疾患と同じ機構です。こ

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コロナワクチンと帯状疱疹: International Journal of Infectious Diseasesに掲載された論文から

コロナワクチンと帯状疱疹: International Journal of Infectious Diseasesに掲載された論文から

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる痛みをともなう皮膚湿疹です。帯状疱疹の原因は潜伏感染しているヘルペスウイルス (水痘・帯状疱疹ウイルス) の再活性化です。

水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、まずは水疱瘡として発症します。多くの人は子どもの頃に水疱瘡にかかりますが、発症して1週間程度で治ります。実は、このウイルスは水疱瘡が治った後も体の神経節に潜伏します。それでも、免疫力

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ワクチン接種者のスパイクタンパクはエクソソーム上で4ヶ月以上血中を循環する: The Journal of Immunologyに掲載された論文から

ワクチン接種者のスパイクタンパクはエクソソーム上で4ヶ月以上血中を循環する: The Journal of Immunologyに掲載された論文から

コロナワクチンによって生産されるスパイクタンパクは血流を循環し、血管を障害する事が知られています。では、ここで循環しているスパイクタンパクとは何でしょうか。細胞膜から切り離されたスパイクタンパクの一部が血液中に存在している事はOgataらの研究で指摘されています。スパイクタンパクは膜タンパクであり、通常はウイルスや細胞の「膜上に生えている」タンパクです。膜タンパクの発現には細胞膜かそれに類似したも

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ワクチン未接種者に汚名を着せる事は正当化されない: Lancetに掲載された記事から

ワクチン未接種者に汚名を着せる事は正当化されない: Lancetに掲載された記事から

「コロナワクチン接種は自分のためではなく、他人に感染させないための利他的な善行である」と主張する人達がいます。そして「ワクチン未接種の人は利己的であり、他人の迷惑を考えていない」と批判します。そもそも健康な子供はコロナウイルスに感染したとしても滅多に重症化はせず、コロナウイルスに対しては低リスクです。にも関わらず子供が他の成人に感染させる可能性があるという事を口実に、5歳から11歳の子供達へのコロ

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ワクチンと抗原原罪

ワクチンと抗原原罪

免疫系はウイルスや細菌などの病原体に遭遇した際に、免疫記憶を優先的に利用します。例えばウイルス感染の場合、最初に出会ったウイルス株の印象がいつまでも強く免疫系の記憶に残り、その後に同ウイルスの変異株に感染した際にも変異株に特異的な抗体を作らずに以前の株に対しての抗体ばかりを産生してしまうという事が起きるのです。このように免疫系が病原体に最初に出会った時の記憶に固執し、変異株感染時に柔軟で効果的な反

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スパイクタンパクの全身の血管への毒性: マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から

スパイクタンパクの全身の血管への毒性: マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から

脊椎動物の血管は、心臓から血液を送り出す動脈と心臓へ血液を戻す静脈、そして動脈と静脈の間をつなぐ毛細血管から構成されます。コロナウイルスはスパイクタンパクによって細胞膜上のACE2と結合し、細胞内に侵入し増殖します。ACE2はコロナウイルスの受容体ですが、同時に酵素でもあります。ACE2はアンジオテンシンII (血管収縮ペプチド) をアンジオテンシン(1-7) (血管拡張ペプチド) に変換する事に

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どうしてコロナワクチンで血栓が出来るのか

どうしてコロナワクチンで血栓が出来るのか

血栓(Wikipedia)

血栓(けっせん)とは、血管内において形成される凝血塊[1]。血栓によって生じる病態を総称して血栓症という[1]。
正常な状態では血液の凝固の促進が体内で調節されており、出血時に血栓を形成して止血される[1]。止血が完了し障害された部位が修復されると血栓は消える。これを線溶作用と言う。しかし、何らかの理由で血液成分や血流に変化を生じると血栓症を発症することがある[1]。

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スパイクタンパクはDNA修復、V(D)J組換えを阻害する: Virusesに掲載された論文から

スパイクタンパクはDNA修復、V(D)J組換えを阻害する: Virusesに掲載された論文から

スパイクタンパクがDNA修復を阻害する事を提示した論文が発表されました。発癌物質の多くはDNAの変異原ですが、そうしたものが無くてもゲノムDNAは活性酸素などの自然な変異原に晒されています。DNA修復機構が働かなければ、変異は固定され癌の原因となります。またDNA修復機構は免疫系の遺伝子組換えにも必須です。スパイクタンパクがDNA修復を阻害するならば、コロナワクチン接種が癌や免疫不全に繋がる懸念が

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