クラウドファンディングの話2

こんにちは。

徐々に世間では終息の雰囲気が漂っていますが、やはり油断したらすぐに第2のクラスターが発生すると思います。
油断は禁物です!

終息に向かっているとはいえ、残念ながら、お笑い業界は恐らく今後もしばらくはこの状態を脱却するのは難しいかなと思います。

早くライブが出来る日々に戻ってほしいです!

これまでのノートでも書いてきましたが、このコロナ禍で沢山のクラウドファンディングが立ち上がりました。

数えきれないほどの数の
クラウドファンディングです。

しかし、この中には注意しなければならないクラウドファンディングもいくつか存在しているように思います。

僕が出禁になったある劇場の例を改めて振り返っていきたいと思います。
3月、コロナの影響でイベント自粛要請が都から出され、ライブがやりたくてもできない状況となりました。
その時その劇場がとった行動は、「キャンセル料全額徴収」です。
そして4月、そのキャンセル料を無くすため、クラウドファンディングを立ち上げます。その目的は、「芸人を助けるため」

多くの芸人を含むライブ主催者を自分たちで「追い込ん」でおいて、今度は勝手に「助ける」と言っているのです。

やがて批判が巻き起こります。

その批判等を受け、5月、その劇場はクラウドファンディングの方針を変更します。
既に徴収したキャンセル料を全額返し、今後ももらわないとした上で、クラウドファンディングのお金の使い道を「自分たちの収入の補填」に変更したのです。
これ自体は正しい選択をしたと思います。
しかし、この変更後のクラウドファンディングの中にも疑念は残ったままでした。

変更後も相変わらず彼らはこのクラウドファンディングの目的を「芸人を助けたい」とうたっているのです。

もうお分かりかと思いますが、

彼らの行動の第一目的は自身の利己、保身です。それ自体は全く問題ありません。1企業としてはそうするべきとすら思います。

しかし、彼らはそれらの行動の目的、大義名分を

「芸人を助けるため」

という名目にし

「芸人を助けます」

を前面に打ち出しているのです。


そして、芸人を助けたい人が"その文言"だけを見て、大切なお金を出して応援する。


クラウドファンディングと言うのは、その目的に賛同した人が、善意で、自身のお財布からお金を出します。
見返り(リターンはありますが、1番求めているもの)は、「目的の達成」です。

応援することです。

(芸人を直接的に応援したい人にとって)劇場のクラウドファンディングが万が一成功しても、必ずしも目的が達成される訳ではありません。


残念なことですが、目的を捻じ曲げた様なクラウドファンディングは数多く存在します。

だからこそ、
そこで大切になるのは出資する側の、
目的を「見極める目」です。

お金を出すまえに、必ず1度そのクラウドファンディングの真の目的をしっかり考えてみてください。

そして、真にあなたの思う目的と合致したという確信を持ったときにだけ、あなたの気持ちをあなたにとっての活きるお金にしてほしいと願っています。

あなたのお金(誠意)は大切な物ですから。

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