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AI の発達、感情と行動の間。

AI の顔認証は、本人確認のレベルをはるかに超えて、感情を読み取るレベルまで発達しつつあるようです。高度なAI だと、店に入ってきたお客が、買いそうだとか盗みを働きそうとか、判別できるらしい。

このままAI の発達が続くと、犯罪者の絞り込みに使われることも予想されます。表情の微細な変化で、殺意などを読み取れるかもしれません。
マンガやアニメの名作「PSYCHO-PASS」では、犯罪係数を読み取るシステムがある、という設定で近未来の物語が描かれています。

ただし、殺人などの「行動」は犯罪ですが、殺意という「感情」はまだ犯罪ではない。私はそのように考えています。
本気で殺してやりたいほどの怒りをかかえていても、実際の行動を起こさずに踏みとどまっている人たちが、少なくないと想像するからです。

殺意はかなり極端な例ですが、人間の感情と行動には、それなりの距離があります。感情のまま常に行動するとは限らない。たいした思い入れもなく始めた行動が、大きく育つこともあり得ます。

逆に、AI の発達で実用化できたらなぁと思うのは・・駅のホームなどの画像解析により、自殺の危険がある人を事前に判別することです。
生きる苦しみが、死の恐怖を上回ってしまった人に、安易に「生きろ」とは言えません。でも、電車に轢かれて死ぬのはヒジョーに痛いですし、後を片付ける人もキツイですからね。

AI の発達を、人の切り捨てではなく、人を支える方向で役立ててほしいです。そしてそれは、十分に可能なことだと考えます。

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