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家族で防ごう「こどものネットトラブル」

「この請求って見覚えないけど。しかも名前違ってるし」
支払い請求のハガキをもってきた長女。見るとたしかに名前が微妙に違う。
慌てて請求先の会社名からネットで検索し、それらしき商品を突き止めると「初回500円で定期購入(最低5回以上購入)の除毛クリーム」。
こどものネットによるトラブルや被害って増えてます!ということで注意喚起もあわせてシェアします。


こどものネットショッピング他トラブル増


長期化するコロナ禍で、ネットショッピングへの抵抗がなくなったという方も随分増えたのではないでしょうか。実際に見て手にとってではなくとも、購入するものが家や車と高額なものまでに広がりをみせているのは、さすがに驚きですが。

それと同時にネット関連での消費に関するトラブルが激増しているようです。全国の消費生活センター等に寄せられる小〜高校生の相談では、ネットに関連する相談が多く、2010年度以降全体に占める割合が7割を超えているとのこと。*独立行政法人国民生活センター報道発表資料より抜粋

相談事例では、「保護者に内緒でオンラインゲームでの高額な課金をしていた」「アダルトサイトで突然『登録完了』の画面が表示され支払ってしまった」といったデジタルコンテンツに関するトラブル、「1回だけのつもりで健康食品や化粧品を注文したが定期購入が条件で支払えない」「インターネット通販やフリマサービスで商品を購入したが商品が届かない・偽物が届いた」などのトラブルがみられます。

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しかも購入金額がかなり高額なのですよ!!

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我が子の事例「初回500円、定期購入の除毛クリーム」

見に覚えのない?請求書の購入者は...小学6年の次女。
思春期に入り色々と気になることが増える時期。世の中への興味や関心の広がりは当然におこるころです。

緊急事態宣言も長期化する中、お友達とも遊べず部活もできず、外へ連れ出すことも控える中、SMSやyoutubeなどの動画へ依存する時間も必然的に増えていたけれど、それを容認せざるを得なかったことは否めません。

学校を終えた次女に話を聞くとyoutubeの広告での除毛クリームをみて、

「500円で試せる、効果がなかったらいつでも解約可能」と言ってたので500円だったらお小遣いで買える!と手を出した。いつでも解約できるから大丈夫と思っていた、

とのこと。
その気にさせる過大広告やお誘いがあり、それによるトラブルについて話し合いと、どうしてよいかわからなくなった時には必ず相談(怒られることは覚悟で、事が大きくならないように!)することを約束しました。

購入先のカスタマーセンターへ連絡を入れると

「小学生の娘が定期購入の条件などを知らずに購入していて、返品もしたいし解約をしてほしい」と伝えたのですが、その時の対応は

こちらでは返品はできません。最低5回が購入契約になってますので、ご本人でないのに対応できません。

という驚きの内容でした!話しても全く埒が明かず、このまま泣き寝入りするのも、と思い一旦電話を切りました。そしてネットで検索し、業者によっては対応できるところもあることを知り、改めてチャレンジ。

きっと履歴が残っていたのでしょう。すぐに娘の生年月日を確認し返品に向けた手続きをとってもらえました。諦めなくて良かったです。とはいっても、これはうまくいった事例かもしれません。


こどものネットトラブルを防ぐために!


今後もこのようなトラブルは起こりうる可能性は秘めています。こどものネットトラブルを防ぐために家族や身近な大人の働きかけは大事。同時に何かあった時に、助けてくれる人がいる、その手段があるという認識もあってほしいですね。

我が家の自戒も込めて、ネットトラブルを防ぐために独立行政法人国民生活センターから、アドバイスは以下のとおり。


(1)インターネット利用にあたってのルールを話し合う
子どものインターネット利用について、日頃から家族で利用にあたってのルールを話し合い、そこで知り合った相手とのやり取りがトラブルにつながり得ることを子どもに認識させる。
(2)子どものインターネット利用を把握し、クレジットカード等はしっかり管理する
子どもによる保護者の意図しないインターネット利用を防ぐため、事業者が設けているペアレンタルコントロール5やフィルタリング機能6を活用し、必要な範囲で子どもの利用に制限をかける。クレジットカードやキャリア決済の暗証番号の管理を徹底する。
(3)料金や契約内容・解約条件等を確認する
子どもがインターネット上のサービス利用や商品の注文したりする前には、保護者も子どもと一緒にサービスやサイトに不審な点等がないか、料金や契約内容・解約条件等はどうなっているか等を確認する。→ここができれば問題ないんですけどね〜
(4)不安に思った場合やトラブルになった場合は消費生活センター等に相談する
子どもがトラブルに遭った場合は、一人で解決しようとせず最寄りの消費生活センター等に相談する。
* 消費者ホットライン「188(いやや!)」番
(5)子どもへのアドバイス
・インターネットは家族で決きめたルールを守って使おう。
・クレジットカードを使うことはお金を支払ことといっしょです。クレジットカードを勝手に使ってはいけません。
・トラブルにあったときは、ひとりでなやまず家族に相談しよう。


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