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マンガ坊主日記6

どうもRohanです。
今回お薦めするマンガは『嘘喰い』です。

迫 稔雄(さこ としお)さん原作の『嘘喰い』は超絶緻密に計算されたストーリーと圧倒的スケールで描かれるテンポの良いバトルシーンが魅力的なギャンブルマンガです。
ギャンブルマンガでバトルシーン?と思うかもしれませんが、めちゃくちゃ物理的にバトルします。そして、はちゃめちゃカッコいいバトルが展開されます。
なぜバトルが展開されるかというと、倶楽部「賭郎」 (くらぶかけろう)の存在が大きいです。

あらすじ

主人公斑目 貘 (まだらめ ばく)が「勝ち続けるギャンブラー」として数多のギャンブルに連戦連勝して「屋形越え」を目指すマンガです。
「屋形越え」は倶楽部「賭郎」を取り仕切る「お屋形様」とギャンブル勝負をして勝利する事で倶楽部「賭郎」を自分のものとする事です。

そもそも倶楽部「賭郎」とは会員の依頼に基づき立会人をそのギャンブルに派遣してギャンブルを公正に取り仕切る組織です。
ギャンブルで負けた方が暴力でその勝ち負けをなしにする事態を防ぐ為に、公正にギャンブルを取り仕切る為に立会人がいます。
つまり立会人には圧倒的な暴力と知性が求められます。
ここにバトルシーンが入り込む余地があります。
この立会人がそれぞれ一つのマンガの主人公のように強くて頭が良くてカッコいいんです。
そしてその立会人をまとめる倶楽部「賭郎」には絶大な力があります。政治・経済・警察・軍事に関与するコネクションと実行力があります。
会員のギャンブルを成立させる為に如何なる者でも第三者の介入を排除します。
たとえ相手が警察組織であろうと、そのギャンブルを邪魔しようとするなら、完璧に排除します。

知力×暴力

主人公の斑目 貘はとにかく体力がなく暴力の対極にいる人です。一方で常人では辿り着けないギャンブルの勝ち筋を作り出す悪魔的な頭脳を持つ天才です。
彼が体力ないのにも深い理由があるのですが…

主人公の暴力を担保するのがマルコや元立会人の伽羅 (きゃら)、そして零號立会人の夜行 妃古一 (やこう ひこいち)。

脳のシナプスが焦げ付くほどの知力勝負のA面と、お互いのギャンブラーを利する為に繰り広げられる暴力対暴力のB面、このコインの表裏が目まぐるしく回転しながら瞬き禁止のスピードで展開されるギャンブル勝負。
これが『嘘喰い』の魅力です。

そしてなにより大納得の伏線が毎回毎回散りばめられていて、最高に気持ちのいい形で回収されます。

是非、『嘘喰い』を読んでみて下さい。





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