2022年4月3日
今日は4月3日。
自身のルーツが済州にある人間として、なにも発信しないではいられなかった。
特にこんな記事を書こうとか、そんな計画もなにもないのだけれど。
140字でつぶやくには収まらない気がして、とりあえず記事を書いてみることにする。
1948年4月3日。
韓国・済州島で「4・3事件」が起きた。
罪のない民間人たちが、大量虐殺され、島民の1割が犠牲になった。
私の曾祖父母は、父方、母方共に済州島の出身者だ。
曾祖父母たちがどのような契機で、いつ、日本に渡ってきたのか、知りたいと思いながらもどのように調べられるのか分からず、いまだに不明のままなのだが、祖父母や父が生まれ育った大阪・生野のコリアンタウンには、この「4・3事件」から逃れるために渡ってきた人たちも多くいたと聞く。
私は、実はこの事件について、「なんか済州島で昔事件があって、そこから逃げてきた人が多いから生野には済州島出身者が多い」くらいの本当に軽い知識しかなかった。
今回、ソウルに留学で来て、朝鮮戦争や韓国の近代史に関する講義を聞いたり、戦争記念館や西大門刑務所跡に足を運んでみたりして、この歴史と深く向き合うことになった。
韓国に来てちょうど2ヶ月になるが、既に本当に毎日学びが多くて、日々成長していることを感じている。
今年の夏、「4・3事件」を題材とした映画が公開されるらしい。
「スープとイデオロギー」
「4・3事件」を実際に経験した在日コリアンのオモニの話だ。
父方が朝鮮総連と密接な関係にあった、そのせいで家族の関係が悪くなった、母を済州に連れて行きたいと願った等、私と重なる部分が数多くあり、必ずみたい作品だ。
6月11日公開とのことで、劇場で見れるかは怪しいが…必ずみたい。
韓国に留学に来てから、本当に考えさせられることが多い。
ほんの少し前まで、韓国という国は自分の中でどこか「外国」であり、自分とは距離があるようなそんな国だと思っていた。
だけど、実際に韓国で韓国人として住んでみて、いろんな場所に足を運んでみて、自分の中で「韓国」という国のイメージや存在が変わってきている。
あと5ヶ月。
精一杯楽しんで、学んで、成長していきたい。
今日は少しでも自分の感じたことや考えを残そうと、こうして記事を書いてみた。
おばあちゃんと済州島に行きたい!