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#58『先生』って素晴らしい仕事だよね

2021年4月19日の放送です。3年前ですね!
この時お話しされていたことを今、育成年代のコーチとして石原さんがされていると思うとなんだか人生って本当に不思議ですね〜。


🔹先生になりたい人が減っているって残念

TAKAさん)
今日は改めてね「先生って素晴らしい仕事だな〜」って言う話をしようと思っていて。先生ってね、今、全国でも倍率1倍って言われていて、先生になりやすい人にとってはなりやすい時代なんですよね。僕は大学、教育学部だったんですけど、その時は倍率10倍、みたいな。ぼく、出身は愛知県で大学は石川県金沢市なんですけど、愛知県の採用、今年は体育の先生「2(人)」だ!みたいな。時だったんですよ。

静華さん)
体育の先生はそんなんなんですか!?
私も英語で受けたことがあるんですけど、倍率が2だった気がします。

🔹三浦泰年さんのコーチング

TAKAさん)
倍率が?へ〜。でも、今って先生になりたい人が減っているってことだから、それはちょっと残念だなって思ったりもしていて。
まぁ確かに、先生の負担って大きくなってるなって思うんですけど。
なんでこんな話をしようと思ったかと言うとですね、この間、知り合いの少年サッカーチームの見学をさせてもらってきたんですよ。その時にね、子どもってとにかく素直だなって思ったんですよ。小学校4年生とか6年生とか、1年生〜3年生とか、見させてもらって。
やっぱり、子供ってやりたいことは全力でやるけど、やりたくないことって全力でやりたがらないじゃないですか(笑)
わかります?
でも、ぼくね、それがこどもらしさだって思うんですよ。
どうしても大人って、「やりたくないことの先にも意味があって」って思うじゃないですか?
やりたくないことをコツコツ取り組む子をいいことして、そうじゃない子を「わがままだ」って言うわけですよ。やりたくないことをやらない子は(笑)
見てるとね、親としては、苦手なことも挑戦して欲しいわけですよ。でもね、こどもたちは、苦手なことは楽しくないから、やりたがらないわけですよ。これが「This is 子ども。」なんですよ。笑
名前を出してしまうと、僕が大尊敬している三浦泰年さんっていうキングカズさんのお兄さんが、自分のチームで指導されてて見に行かせてもらったんですけど、ヤスさん、本当に子どもたちにスイッチを入れるのが上手なんですよ。
やっぱり見本を見せて、「これってサッカーに必要だろ?」
って話しをして。60人とか70人とかいる中で、細かく指導されてて。
同じサッカーコーチとして見ていて、すごいなって。
だって、普通目が行き届かないじゃないですか?それだけいると。
マンツーマンみたいに、見ながら注意してやるってことができないんですよ。ってことは、子どもがちが自分たちからやりたがって、こだわってやるっていうスイッチを入れないと、ただ遊んでるだけになっちゃうんですよ。

静華さん)
なるほどね、見ていないところで適当にやったりね。

🔹「ご機嫌をとる」のではなく「持っている力を引き出す」ことができるのが先生

TAKAさん)
そうなんです。でも、ヤスさんは子どもたちが「あっ、次、これやってみたい!」みたいな状態を作り出して、「よし、じゃぁやってこい!」っていうとみんな「わ〜、やりたい!」っていってやり出すんですよ。
これってね、よく、「何を練習したらいいですか?」って聞かれるんですけど、やりたいことをやりたい、でもやりたくないことはやりたくないThis is こどもに対してね、中には低学年の子とか、土いじりをしている子もいるわけですよ。その中で「やりたい!」って思わせられるってことってすごいことだなって思うのと、後、「やらなきゃ」っていう雰囲気を作り出せるんですよね。やっぱりたまに、直接名指しで怒ることはしないけど、その子の目を見て、「集中してないやつがいる」っていう話をするんですよ。時々、そういう子を集めて、その子たちの目を見て「サッカーとは」とか「お前たちの人生にとって」っていう話を「ぐっ」とするんですよ。そうすると、一気にいい意味でのやんなきゃっていう緊張感が高まって、子どもたちが「やんなきゃ」っていい意味でそっちに引っ張られるんですよ。
それって、そういう大人しかスイッチ入れられないじゃないですか。

それでね、ぼくってやっぱり、教師っていう仕事もしてきたし、なんか先生って本当にそういう仕事だなって思ったんですよ。その子の力を引き出せるっていう。ご機嫌とってやっちゃうっていうのもあるじゃないですか?先生としてね。それも悪くはないと思うんですよ。子どもたちを気持ちよく生活させるには。子どもたちが自分でも気付いていない力を最大限発揮させてあげるのって先生たちだなって思ったし、やりたくないことを我慢してやるっていうのはちょっと僕は間違っていると思っていて。
やりたいこと、目的のためにやるべきこともあるよ、と思っているわけですよ。僕たちって、やりたいことだけやってちゃだめ。やりたくないことも我慢してやらなきゃだめ、って思っているじゃないですか。ではなくて、サッカー選手だってずっと攻めてたいですよ。おそらく野球選手は、たくさん打ちたいと思うんですよ。打つだけ打って、サッカーで言ったらシュートだけ打って、あと守っておいてってできないじゃないですか?
その目的のためにやるべきことがあって、その意味をわかれば、子どもたちって恐らくやってくれるんだろうなって思って。

🔹関わる大人たちによって子どもたちの今も未来も変わる。

僕ね、大学4年生の時に子どもたちに本物を見せたいと思ったんですよ。
本物っていうのは、やっぱり学校の中だけでは出会えないスポーツとか、先生たちの中に、剣道が得意な先生がいたら剣道を見る機会があるかもしれないし、ドラムをやっている先生がいたらドラムに触れ合うことができるかもしれないけど、なかなかレアじゃないですか。
だから僕は大学4年生の時に教育長に直訴にいって、教育現場に大学生を入れてくださいって言いに行ったんですよ。大学生の中には、剣道できるやつも、英語できるやつも、足が速いやつもいるから、子どもたちと触れ合うことで本物が見せられるかもしれないって、教育長に話に行って。でも、その時は学校の先生が嫌がったんですよね。子どもたちがそっちになびいちゃうっていって。
僕たちは足りないところを手助けするつもりだったけど、先生たちは、やっぱり大学生のお兄さん、お姉さんが来ると自分たちのいうことを聞かなくなるんじゃないかって。で、教育長のところにいって、教育長はいいよっていってくれたんですけど現場の方が難しかったりしてね。

でもやっぱり、久々に今回、少年サッカー見させてもらって、やっぱり子どもたちってピュアだし、関わる大人たちによって全然彼らのその日も変われば未来も変わってくるんだなって。そんな子どもたちに携われる先生って素晴らしい仕事だなって改めて思ったわけですよ!

長くなってしまいましたが。

静華さん)
今、ちょうど小学校の懇談会で先生とお話ししてきたばっかりだったんですよ。先生に本当に感謝しかないなっていうのと、そうあと、私、企業研修で社会人の入口の大人を指導している仕事ですけど、本当に人って、いくつになっても関わる人によって道がひらけたりとかその人の才能を開花したりとかあるので、人と関われる仕事って本当にありがたいし、なんかね、どう関わるかって本当に大事だなって。先週そんなFacebook投稿したばっかりだったのでシンクロしました。

TAKAさん)
本当に、静華さんいうみたいに、関わることで変わるっていうことは、その子たちの人生を味わえる本当に素敵な仕事だなって思うんですよね。先生って。

静華さん)
本当にそうですよね。学ぶこともいっぱいありますよね。

TAKAさん)
いや〜、今日もいい話しちゃいましたね(笑)
ありがとうございました。
聴いてくださっている人のおかげですね〜


石原監督の考えには下記の著書などで触れられます!

▶︎石原孝尚著「足りなくてありがとう」

▶︎Happy First及び石原孝尚の公式HP