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感謝と青い空

noteを覗いたら、なんと沢山の!(私にとっては、大きい数字です!)スキをいただいていたことに、感激です。
スキを下さった方、ありがとうございます!
とてもとても心が温かくなった森のキノコです。

今朝は美しい朝日で始まった水曜日。いつもならば、疲れが取れない体を見えない糸で操るように起きるのですが、今朝はサクサクと始めることができました。ここ最近は朝は曇りの日が多かったせいか、久しぶりに見る朝日。なぜでしょう。最近太陽の光を観たり、月光を浴びたり、ハイキングに行くと深呼吸をしたくなります。
今日の写真は去年森にハイキングに行ったときに見えた木漏れ日です。木漏れ日、好きです。

最初の投稿からかなり時間がたってしまいました。
こんなスタンス、昔は耐えられず、やると決めたらやるぞ!というタイプでした。
毎日投稿する!と始めた時は、鼻息を荒くしていたのですが・・苦笑。
ザ更年期、そして子育て(終盤とはいえ)といろいろと共存していると、「ま、いいか」というスタンスがないと、自分を追い込んでしまいます。
いや追い込みたいほど、ここに来たいのが本音ですが・・・。

そんな私が、何故始めたのか。
今日は少しそんな話をしたいと思います。
私は、外国の小さな港町に住んでいます。
あ、でもおしゃれな街並みではないですが(笑)
私が今、ここで「地元の人と同じような」生活ができているのは、ある友人の支えがあったからと言っても過言ではありません。

今年が始まって8日たったころ、一通の手紙が私の手元に届きました。
それはその友人のお母様からで、彼女が亡くなった、と。
この国で出会い、お互い引っ越しを繰り返し、特に彼女は数か国住まいを変え、手紙やメールでつながっていた友達関係。なので、彼女のご家族とは会うこともなく。なので、お母様からすれば私は「見知らぬ人」
彼女が亡くなった後に届いた、私が送った誕生日プレゼント。
それで私という友人の存在を知ったお母様。

お母様からの手紙を読んだ後、私は心も頭も全てが止まりました。思考が止まった代わりに、出てきたのは涙だけ。毎日毎日、泣いて暮らす、という言葉があるけれど、きっとこういうことなのだと思いました。
男兄弟に囲まれて育った私は友達のお姉ちゃんに憧れ、ある時母に懇願したことがありました「お姉ちゃんを産んで」と。今でも覚えています。小学2年生のころで、もちろん母は「ごめん、それは無理」と真面目に返答してくれたことをも(笑)

そんな私がこの友人に旅先で出会い、文通をし、メールを交換し、そんな友達付き合いは、お姉ちゃんと過ごす、眠れない夜のおしゃべりのような、そんな感じでした。
どんな話も聞いてくれ、時には間違っていることは間違っている、と教えてくれる、そして海外在住の大先輩だった彼女は私にとっての道しるべになってくれました。
彼女が常に言っていたこと。それは「きのこちゃん、〇〇したら、〇〇しよう、なんて思っちゃだめよ。そんな日は来ないの。来ても、それができる状況かどうかわからないじゃない。思った時に挑戦するの」ということ。

大きいことはまだ、できてない。
けれど、小さいことから始めてみよう。
皆から無理だとか、無茶だとか、そんな大きいゴールがある。でもそれまでにも小さな挑戦が沢山ある。
離婚まで、森の生活まで、私は小さな挑戦も含めて、「今」挑戦しようと思っている。もちろん、離婚後も(笑)

やっと涙が少しになった。4月に入った。20年以上見ていない桜が、日本で咲き始めた。
今年は彼女からの桜メールが届くことはなかった。
いつもこの時期に私は日本が恋しくなる。そんなことに気を使ってくれて、日本にいるときは日本の桜、外国の自分の家にいるときは、近所にある桜の写真を送ってくれた友人。
特に去年は3月に永久帰国した彼女は「きのこちゃーーん、本場日本の桜だよ~!」とメールから出てきそうな、元気メールが来ていたのに。
その「いつもの桜メール」が突然終わりを迎えた。

でも、私は立ち上がった。
20年以上見守ってきてくれたお姉ちゃんは、きっと、形を変えて、これから見守ってくれていると信じよう。

いつ、どこで、どうして亡くなったのか、は書かれていなかった。
それが引っかかった。
でも、ある日、それが分かったからどうなるんだろう、と。

考えてもしょうがないことは沢山ある。
もちろんわからないより、わかった方が、少し受け入れ方が違うのかもしれない、と。
でも今回学んだこと。友人が亡くなった事実は変わらないということ、そしてそれを受け入れていくこと、で、また歩き始める、こと。いや、歩き始めないといけないのだ。
生きていくってこういうことの繰り返しなんだ、と思った。

海が大好きだった彼女。昔は私もそうだった。
でも、森のキノコになって静かに過ごしたい、と言った時、ケラケラ笑ってそれもいいかもね~、といった彼女の声が懐かしい。
また、ZOOMで話をしたい。
私の住む町はやっとクロッカスが地面から顔を出し始めました。
本格的な春の始まりです。
友人のいない、はじめての春です。

追伸:
突然ですが、平井堅の歌が個人的には好きです。
彼のGaining Through Losingが特に大好きで、友人と過ごした時間を思い出すと同時に、友人のいなくなった世界でも生きていこうと思わせてくれる歌だと改めて思いました。

痛みと歓び分かち合い
絆深めた人の
飾ることない言葉の粒
今も胸に抱いて

友人にまた会えるまで、森の中でひっそりと生きていこうと思います。




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