川上リサ

43歳中年女性が、家族と向き合うノンフィクションの話。 私と同じようにもがいている方々…

川上リサ

43歳中年女性が、家族と向き合うノンフィクションの話。 私と同じようにもがいている方々の参考にならば幸いです。 固有名詞等はぼかしております。

最近の記事

1-4.長寿のサラブレッド

皆さんは長生きしたいだろうか。 私は長生きしたくない。今闘病中の方にしてみれば、明日生きているだけでも幸せなのにと怒られらるだろう。本当に申し訳ない。 決して病気になりたいとか、早く死にたいとか命なんてどうでもいいと言うわけでなはいし、毎日を雑に過ごしているわけではない。健康で生きたいし、子どもが成長する姿を見たい。 1970年代、男性の平均寿命が71-73歳の時に60歳で病死した祖父以外、他の祖父母が亡くなったのは、96歳、100歳、104歳と長寿の家系だ。104歳の祖父

    • 1-3.結婚は、リスク分散でもありリスクでもある

      母が父を選んだ理由、それは公務員だったからだ。 母の実家は、飲食店を営んでいて、祖父が60歳の若さでこの世を去った。祖父が亡くなった後は祖母と母の兄が切り盛りしていた。自営業が、どんなに安定していないかを、祖母は痛感していたのである。 それ故、職業を何よりも重視しており、結婚の際は家長である祖母の承諾が必要であった。 母は、父の職業『公務員』に加え、デートに3日間連続誘われ一緒に時間を過ごし、4日目に父からのプロポーズ、恋愛経験のない母は、一瞬にして結婚を決めてしまったので

      • 1-2.伝え方と伝わり方

        どうして、父と母がこうなってしまったのか。 少なからず、私も結婚し、家庭をもつ身だ。理解ができる。価値観が違うのは、違う環境下で育った2人だから当たり前のことである。 だが、そもそも時代が違ければ、2人は結婚をしなかっただろう。 父は、団塊の世代。真面目だが、無口でお酒を飲んだ時や喧嘩以外、自分の感情は表に出さない。基本的に挨拶もしない。『結婚=あるもの』だと思っている。 母は、父の7歳年下で、真面目でしっかり者、はっきりした意思を持っている。天然が入っており、ちょっと抜け

        • 1-1.覚悟

          2024年 地震に火災、飛行機事故と、まるで龍が赤い炎を吹いたのかと思わせる辰年の幕開けである。少しでも早く余震が収まり、1日でも早く被災された方の日常を取り戻せるように心から願うばかりだ。 地震や飛行機事故と比べると、自分の悩みとは何て小さなことだろうか。そう思いながらも、家で起きている小さな歪みの数々に、小さな覚悟を重ね始めた。 年越しは、父とは一緒に過ごさない。 年末、母から電話があった。 父と母は、別居を始めて13年、年に一度、年越しは必ず一緒に過ごしていた。ちなみ

        1-4.長寿のサラブレッド