デンジャーゾーン
映画トップガンの続編が公開された。
かなり前、映画館でトップガンを見た感動が蘇る。
何よりテーマソングの「デンジャーゾーン」に度肝を抜かれた。
体の内側からマグマのようなエネルギーが爆発する。若い精神は痺れた。
当時のめりこんでいたスキーでその曲を聴きながら自己ベストのスピードで爆走する。
血が沸き立った。もっと速く。もっと激しく。
当然、クラッシュもすさまじく、サングラスの柄の部分が顔に刺さって、危うく失明するところだった。
自慢の白いスキーウエアは、あちこち血に染まった。
それでも、この曲を聴くと体が奮い立った。
音楽でこうも感情が高ぶるのか。
バイクでもこの音楽は麻薬だった。エンジンの咆哮とビリビリ震えるような加速。興奮と恐怖がせめぎあう。
野生化するようなエネルギー。
スピードは魔物。生死の境のスリル。
たかがスキーやバイクと違って映画では戦闘機だ。
大画面、大音量、多くの観客が興奮した。俺も戦闘機乗ってみたい!
多くの良識ある人々から見るとまるで馬鹿に見えるだろうが、スピードとスリル、それに魂を揺さぶる音楽。
青春時代の最高のごちそうだった。
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