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差額ベッド代を払うのか?払わなくても良いのか問題その2

差額ベッド代案件の続き。
親父の場合
救急搬送されて、入院の話になる。
今まで計4回
漏れなく、差額ベッド代のやり取りになる
満床です。個室になります
4人部屋ですが差額が発生します。
ご了承ください。

その度にストレッチャーに乗っている親父に確認した。

大部屋で良いの?大部屋が良いの?
お父さんが大部屋希望する。と言うなら私もちゃんとしっかり伝えるから。のやり取り

うんうん。お願いしたい。大部屋で良いんだ。そんな事にお金は使いたくないんだよ

お金の心配がなかったのなら
有り余るお金があったならばきっと個室だって良いけど。って事でもある。

そして、看護師とのやり取りが続く

厚労省のガイドラインって本当にあるんだろうか?この方達は知っているけれど
指示があって言わざるおえないのか?
同意書にサインを貰わないと怒られてしまうのか?

私は意地になってるだけなのか?
この件で拗れて父親の扱いが変わったりしないか?

そんな思いが駆け巡る。

ある時は
了承頂けないと入院できませんよ?
と看護師。

えっ?そんな事になるの?
えっ????

家族としてはその言葉が一番怖い
ましてや、家の親父は大体が酒絡みだったので尚更だった。
迷惑かけているんだよな。それなのに
ベッド代の事であれこれ言うのは正直気が引ける上に、心臓がゾワッーーーとする
私が理不尽な事を言ってる気さえしてくる。

病棟の看護師に引き継ぐ時

差額ベッド代の同意書にサインは出来ないと話しましたら入院は出来ません
と言われたのですが
その対応はちょっと納得いかないのですが?

冷静に、落ち着いて話をした
この話を看護師さんとしたくないので事務局の方と話をさせて貰えますか?

いや、ベッド満床はこちらの都合なので
そんな事はないです。

この認識の違いはなぜなんだろう。

ある時は
救急外来部長に個室に呼ばれ
お父さんの治療を最優先に考えませんか?
ベッド代は二の次でしょ?
気持ち良く入院させたくないですか?

これには私の何かが壊れそうになった。

思わず手を強く握る
怒りが込み上げる感情を必死に抑えながら

なるほど。それは先生のご意見として受け止めます。と私の中で精一杯の言葉を選び
部屋を出た。

ここまでして差額ベッドに固執する理由はあるのか?
いやしかし
そもそも何のためのガイドラインなの?
頭が混乱する。
私が間違ってるのか?

段々と心細くなってくる。
なんだか私はお金に執着したいやらしい人間なのかって思い始めてくる。

そんな事はない。

と、気持ちが行ったり来たり
上がったり下がったり
高低差が半端ない。

書類を書く手も重く、気持ちが何ともスッキリしない。

ここは思い切って電話してみてちゃんとこの耳で確認しよ!

厚労省に電話をする事に決めた。

市役所に電話するのと訳が違う。
ダイヤル回す手が震える。

回さない。押すのだ。思考がどうも昭和に偏りがち。

相手にわかりやすく紙に書いて
何度も練習する

好きな人に初めて電話する時のあの気持ちを思い出した
センチメンタルになってる場合ではない。

一連の流れを話た。
ガイドラインの事も知っている事も
そして、その事を病院側に言った事も。

担当の方は女性で、私の話を最後まで遮らずうんうんと聞いてくれた。

差額ベッド代の件はそのまま通したください。と言うか当然ですからね。

その医師と看護師の話はちょっと聞き捨てなりません。

ガイドラインは全ての病院には周知されてるはずです
その病院の名前教えてもらえますか?

えっ?

私はただガイドラインの確認をしたかっただけなんですけど。

今後の為に仰って下さい。

あ、はい。と名前を告げた。

うわ。なんだか大事になった気もしたけれど、急に勇気も湧いて来た
つーか。
大きい味方が出来た途端強気になるって
なんかスネ夫の気持ちがわかるわ。

私はそんな気の弱い人間でもあるのだ。

厚労省に確認した事
改めて話した。

そうすると,わかりました。と書類を引っ込める

そして、あれこれ看護師との面接
普段の父親の生活とか、親族の構成とか

その話の最中に割って入って来た
外科部長が
ベッド代がかからない様に処理しておきましたから安心して下さいね
と、わざわざ私を見るや否や引き返して来たのだ。

私は軽く会釈をして看護師との面接に体を向けた。

あぁ。これが最後にして欲しい
この話のやりとりは二度としたくない。
と思った。

しかし

また新たな流れでこの話になる

今、父親は一般病棟の整形外科
それが回復期のリハビリ病棟に移る様だ

そこでまたもやベッド問題

差額ベッド代がかかる部屋しか空いてないのでご了承ください。と言われたと父親からメールが来た。

私は、差額ベッド代アドバイザーでもない
のだが、このやりとりを何往復もしてきた

慣れとは怖い

看護師さんに感謝の気持ちを伝えつつこちらの都合も伝える。冷静に、穏やかに

すると、そーですよね
分かります。ベッド代の方はこちらで処理しますので安心して下さい。

なんだろうか。
心が穏やかな気持ち。

そりゃあれこれ考えると
モヤったりする。

ガイドラインがあるのにも関わらず
差額ベッド代の同意書ありきで話を持ってくる事に。

親が高齢になり入院となると家族がガッツリ関わる。
それ、父親に聞いてください。となる事も
高齢者になると記憶も曖昧になるのでトラブルが起こりやすいので
そこは家族の合意も必要なんです。

そっか。そーだよな。

この差額ベッド代案件が誰かの役に立てたら幸い。

ふぅー。
親父は順調に回復して今日リハビリ病棟に移ることになった。
ベッド代の心配もなく
再び、一人暮らしを充実させる為に頑張って欲しいのである。

言うなれば、私の愚痴とぼやきでしかないこの話を最後まで読んで頂いた
皆様にありがとうの気持ち。

この先もどんな展開になるのか?と
少々不安になるけれど
きっと、面白いことになるはず。笑笑

追記。
個室の入院は
治療上の都合や病棟管理での必要性であってしても、患者側からの要望でない限りベッド代は徴収出来ない。

治療上とは、免疫が低下して感染症に罹患する恐れがあったり、術後、重篤な為安静が必要であったり、常時監視を必要な状態であっても請求は出来ないとの事なのです

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