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『予防・解決 職場のパワハラ セクハラ メンタルヘルス』の感想

一応、個人事業主のため、いずれは従業員の方の力をお借りすることがあるかもしれないので、そのとき自分がハラスメントをしないように読んでみました。

ハラスメントに関しては、

  • 労働施策総合推進法(パワハラ防止法)

  • 育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(育介法)

  • 男女雇用機会均等法

などの法律が定められています。


本書で、大変興味深いと思ったのが、パワハラ上司になりがちな方の特徴を挙げられているところです。

①征服者タイプ

征服者型にとって最も重要なことは、自分が部下たちに比べてより大きいこと、強いことの認識を持つことである。

『予防・解決 職場のパワハラ セクハラ メンタルヘルス』68ページ

②完璧者タイプ

征服者タイプに比べ、向上心も強く努力もするが、その半面、己の劣等感も強く、どちらかというと、高学歴者におおい。

『予防・解決 職場のパワハラ セクハラ メンタルヘルス』69ページ

③策略家タイプ

自分の上役から認められることが何よりもいちばん大事であり、絶えず上役の賞賛と、自分に対する高い評価を求めている。

『予防・解決 職場のパワハラ セクハラ メンタルヘルス』69ページ

私は、②か③もしくは②と③両方当てはまりそうだと思いました。

めっちゃ気をつけなければならないと思いました。

①②③のどれも不安、恐怖心に起因した嫉妬や焦りなどからそうとは気づかずに加害行為をしてしまうことがあります。

身に覚えがあるというか、何かイライラしたり八つ当たりしてしまうときの感情がまさに嫉妬や焦り、怒りだったなと思い出しました。

多分、誰でも状況次第で、ハラスメントの加害者になりうると思うのです。

そして被害者にもなりうるのです。

本書では、被害者になりやすい特徴の方については、以下のように述べられていました。

今日まで、いじめの被害者とその生い立ち、振る舞い、態度や性格、境遇等の関連について様々に論じられてきましたが、いじめと被害者の個性や性格等との関連性を基礎づけるような資料や事例は明らかとなっていません。

『予防・解決 職場のパワハラ セクハラ メンタルヘルス』70ページ

すなわち、誰でも被害者になる可能性があるということでした。

人間ってなんやろうって考えてしまいます。

会社は、利益を出して、お客様に喜んでもらって、お給料をもらうところじゃないですか。

その利益を出すとかお客様に喜んでもらうとかそのあたりを会社に関わる方皆で協力してやればいいのに、なんでハラスメントとか起こってしまうんでしょうか。

トップダウン型のシステムがもう現代に合わなくなってきているのかもしれません。

適材適所がなされていないことも原因?

会社だけでなく学校でもいじめ問題は深刻化しています。

いじめはなくならないと言いますが、いじめが起きやすい環境を失くしていくことはできると思うのです。

頻繁に席替えすることもその一つですし、クラス制を失くすことも真面目に検討していくことも必要かもしれません。


本書では、ハラスメントがどのような過程を経て行われるのか、被害者の方に事情を聴く際の注意点、ストレスチェックのリストなどすぐに使える情報がたくさんありました。

加害者にならないように本当に気を付けなければなりません。

ハラスメント対策の本も定期的に読んでおくことにします。


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