『女と仕事』の感想
女性が一人で生きていくには、いつの時代も厳しいものです。
そこで参考になればと思い、本書を読んでみました。
結果的には、あまり参考にはなりませんでした。しかし、あらゆる立場の女性の気持ちは伝わってきました。
『仕事文脈』という雑誌に掲載されていたもののようです。
20名ほどの女性の文章が載っていますが、そのほとんどがアグレッシブな女性なのです。
外国を飛び回っていた方がいれば、国内を転々とされていた方もいらして、うらやましいと思う反面、引きこもりの私には、到底まねできないことばかりでした。
お一人、私と性質が近いかもしれない方がいらっしゃいました。
雨宮まみさんは一人じゃないと休めない性質をお持ちの方で、自宅で一人暮らししながらお仕事をしています。
でも、どのような仕事をされているのかは、具体的に書かれているわけではありません。
最後にお名前とともにライターと書かれていましたので、そこで初めて分かります。
一人暮らしを始めて、どのようにしてその仕事をするようになったのか、そこが知りたかったのですが、あいにく読み取れませんでした。
ご家族との関係性など共感できるところはすごくあったのですが、お仕事について知りたかったものですから、本書の読み手として私はズレていたようです。
もうお一方、印象に残った方がいらっしゃいます。
会社員の中島とう子さんは、どうして仕事をするのかについてしっかり書かれていました。罪悪感を感じるくらいでした。
私は、パワハラ上司のおかげで身につけられた技術を受け継がずに放り出してきた人間ですから、中島とう子さんのような奇跡を体験できませんでした。
『女と仕事』は、働いてる女の人がどういう風に感じてるのか、軽く読むには最適な本で、私のように参考になるかなという感じでもって読むとちょっとこれじゃない感があるのかもしれません。
途中で読み方が違うって気づいたのですが、うまく適応できませんでした。
2018年の本なので、本書にお名前のある方々が今も元気で成功していれば良いなぁと思いました。
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