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児童精神科

児童精神科について共同通信の医師インタビューが配信されていました。
うちでも何人かの先生に継続的にお世話になりましたので触れていきたいと思います。
子どもが不登校になり、いろいろと対応を相談している中、児童精神科でアセスメント(評価)を受け、総合的に学校、家庭での環境のあり方や考え方について親子ともアドバイスをいただきました。子どもにとっては自己確認の貴重な機会になり、敬意を覚える思い出となっています。
今回の記事は愛知県在住の方の事例ですが、お子さんの成長が気になり、一歳半健診で相談したところ、地域の相談窓口である「発達センター」の療育(週1)を勧められて通い始めたが、何も解決しないので、児童精神科を受診しようとしたら、初診が2年待ちと言われ、しょうがなく小児科の発達外来に行ったら、発達障害の診断は出たが、とりあえず療育を受けろ。児童精神科の予約はキャンセルしろ。と言われたとのことです。
なんとか1年後に受診出来、主治医から今後についてのある程度の見通しを示してもらったので、精神的に凄く楽になって良かったのですが、このように正しいアセスメントを受けることが、児童精神科医が増え続ける対象者に比べて圧倒的に不足していること。そこを補完する心理士やオンライン対応等の活用がまだ不十分(国の支援もあり少しずつ進んでいるとのことですが)なため、遅れてしまうケースが多いようです。
医師のコメントによると、早期発見・早期支援が大変重要で、教育現場にいる教師や保育士では不可能な、子どもの体や心にまつわる客観的、包括的な、今後のそれぞれのお子さんの個別の成長への指針が得られるとのことです。
それに基づいて学校や親が出来ること、出来ないことを整理して、投薬治療等含めて具体的な対応が取れるようになります。
児童精神科医が不足する要因として、入院施設のある施設で常勤(夜勤含む)で経験を積むことが必須であったり、開業しても医師以外のスタッフも必要でハードな割には収入に結びつかないことや、医師以外の心理士等の活用体制が整っていないことがあるようです。
当事者の方には専門医の診断を受けることに抵抗感(障害等を受け入れ難い)があるケースも多いですが、早期支援がとにかく重要ですし、精神的に楽になる場合が多いですから、まずもって早期のアセスメントをお勧めしたいと思います。
また 医師による支援以上に多様性、寛容性のある社会的支援が重要であると思います。

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