フリースクール・フリースペース
子どもが「学校行きたくない」と言い出した時(家の下の子は小1時)、まずは学校に相談して対応を検討するわけですが、学校の範囲を超えると相談窓口や対応施設(居場所)に関する情報が乏しいかつ統合されていません。そして行政支援が著しく不足しているため、子どもが継続して行きたいという場所が発見出来ず、この時点でも子どものイライラが募り、元気は無くなってきます。それを受けとめる親も不安感やプレッシャーが強くなり疲弊してきます。
藁にすがる思いでネット等で調べると出てくるのがフリースクール・フリースペースです。
様々な理由で立ち上がり、運営されている施設で当事者の親御さん(教育関係者の方が多い)が主体の場合が多いですが、財政支援、社会支援が圧倒的に不足(基本的には0で自治体によっては一部あるが、東京都で今年から月2万円と少額)しているため、施設、人員等不足しており、月謝は逆に比較的高額の場合が多いです。
そのため家の子も在籍したこともありましたが、合わなくて継続しませんでした。
この状況を改善することが社会的課題であるし、実は対象者は正確なデータ(本当の不登校率は、何をもって登校したかという基準が曖昧なため調査しにくい)ではありませんが・実態として中学生では1割強とかなりたくさんいらっしゃるということが私の活動の原点となっています。
それから10年以上経過していますが、フリースクール・フリースペースの方にお話を伺ったり、親の会の皆さんのお話を伺っても状況は未だに大きくは改善されていないと実感します。
先般、NHKで徳島のフリースペースの事例(教育志望の現役大学生が主宰して週一回のペースで無償で運営)が紹介されたとのことで、家庭訪問を実施したり文化祭を企画したり、近隣の不登校の子にとって貴重な居場所を提供されていますが、やはり課題は運営資金とのこと。学生さんも大学卒業後専任で関わるのが難しくなるでしょう。
運営主体が機能を継続出来るかは財政支援のあり方によりますので、強く社会、行政に訴えていかなければならないと思います。
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