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不登校生 親の会

先日、以前参加していた地元の不登校生の親の会に参加しました。不登校生の親の会は各エリアで多数運営されており、当事者の情報交換や悩み相談(とりあえず個別の状況をお互いに話して、事例として参考にしたり、時にゲストを招いてセミナーや討論会的なこともする)を行っています。※私も経験してきたことを話します。
当事者の方(私もそうでしたが‥)はまずはどうしていいか分からなくて、学校に相談する。それでも解決しないから、行政の窓口に相談したり、ネットで調べて民間で相談出来そうなところにあたったりしますが、この時点で学校の対応も画一化されておず、情報も不完全だったり、行政の窓口も一本化されておず、色々なところに個別に当たらなければならなかったり、民間も個人的なところが多くどこがどうか良く分からなかったりして混乱してきます。そこにどうしてこうなったとか。夫婦間の考え方の違いや周囲からの目から精神的余裕を失ってきます。なかなかママ友とかにも相談しにくく、子どもの体調不良から医者の連れていったりもしますが、知能検査や小児精神科には抵抗感がある状況が暫く続きます。
家庭内での子どものイライラが高まってくる中、学校や行政から紹介された居場所に子どもを連れて行きますが、率直に言って施設やスタッフが十分でなく、なかなか子どもが通いたいと思う居場所には巡り会えません。※民間のフリースクール・フリースペース含めて
親の会に初めて参加されて方(母親)も仕事を辞めて対応に追われているとのことでした。※この時点でかなり心身共に疲弊しますし、抑うつ状態になる親御さんも多い。
この問題はいずれにしても短期間で決着する(当然親は皆、それを望むが)ことはなく、長い目で子どもと寄り添っていかなければならず、支援体制が不備(居場所等支援に関わる方々はご尽力されていますし、感謝していますが財政的、社会的支援が不足している。)の中、様々な個別対応(事例として特別支援教室やフリースクール、不登校生専門の家庭教師によって運良く子どもに合った支援が受けられた。)で偶然的に救われているようなケースも多いような状況かと思います。
当事者の方にお伝えしたいのは、まずお子さんがどういう事情、背景で不登校になったかを客観的に把握するために、小児精神科医の専門的な診断を早めに受けることは必須であること。お子さんの心理的安心感を確保して長期的に対応するば良いこと。フリースクールやサポート校(通信制高校)等の教育セーフティ体制は最低限あること。特徴のあるお子さんでも加齢や経験による相応の社会的能力の成長は確実にあることです。
親子共精神的にきついですが、親にとっては普通の子育て以上に自分自身を見つめ直し、子どもへの愛情を確認出来る貴重な人生経験になりますし、子どもも様々な形で乗り越えることにより、苦しみを理解出来る大人へと成長する糧となりますの。
少子高齢化が言われて久しいですが、子どもは社会の宝で、親だけで育てるものではなく社会全体で育てるものだと思いますので、親御さんは社会的支援を最大限借りていただきたいですし、私は不足している機能の拡充に向けて当事経験者として出来得ることに取り組んでいきたいと思います。

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