【第14回】『達成力3』(事例編)

さぁ、今日は経営の話しよか。
事例やで~。それも、誰も取り上げへん切り口でいくで。

ビッグモーターのスゴイ所とエエ所

現役の経営者、特に社員が居てると
「マスコミで悪口ばっかり書かれてるけど、アレ、ちゃうんねん。ホンマは○○ってスゴイんやで」

って言いたくても言えんわな。
だって、社員の奥さんから
「ビッグモーターがスゴイってアンタの会社の社長が書いとったけど、大丈夫。アンタの会社、ブラック企業なんとちゃうん
って心配されるから、いらん事、書けんのよ。そこでワシの出番や。ただの独り言って、コレが便利よな。誰も読まんnoteがエエねん、

じゃあ、いくで。

創業社長の兼重宏行さん(71)。あれはホンマモンにスゴイ経営者やわ。スゴイの1番はコレ。
だってな、1976年、山口県で創業。47年間で従業員6000名、全国263店舗(島根県以外、全都道府県に出店)、売上高5900億円、純利益185億円やで。ウィキペディア情報やけど。

「そんなん、悪い事して儲けてるだけでしょう」

自分、ホンマ分かってへんな。
なら、悪い事して儲けてみんかいな。47年間も続かへんって。なんでか言うたら、次の2択になるねん。悪い事で儲けてると。

(1)反社のコワ~い人達から「お前らが何やっとるか全部知っとるでぇ」「バラされたく無かったら、売上の20%毎月持ってこいや」言われて

「そんなに渡したら、会社潰れますやん」

「なら、もっと儲かる悪い事、ぎょうさんやったらエエんちゃうんか。ワシらも協力するで」「あっ、そやそや、ワシんとこの若いモンが『名義の関係で車検通らんベンツがある』言うとったわ。あの車検通してくれるやったら、ちゃんと金払うで」とか、食いつかれて、ビッグにならんうちにアウト。

(2)逮捕⇒起訴コース。被害者の会とか出来て、集団訴訟起こされて、普通に合法的に退場。

まぁ、どの道、長くはもたんな。

「じゃあ、ニュースでやってる保険の不正請求とか、あれは何ですか。ワザとお客様の車を壊して」

高齢者の自動車事故多いなぁって思うやん。アレと一緒。
15歳以上の人口が3人やとするやん、そしたら、そのうち1人が65歳以上やで。多いねん。そもそも。しかも若い人は学校とか仕事で車乗ってない時間も、買い物から、ちょっとお出かけまで、高齢の方はしんどいからスグ車やで。そりゃ高齢人口が増えていきゃ、高齢者の事故も多くなるわな。

ちなみに「ガンが増えている」っていうのも一緒な。
ワシら50代も日々ガン細胞で体内で生まれてるんやけど、免疫機能で退治しとるんよね。高齢になると、その免疫が落ちるから、ガン細胞がそのまま成長して発症しちゃうのよ。

「日本では2人に1人がガンで亡くなっています」
「ガンがどんどん増えているんです」


っていうのは「日本は医療の発達で長寿の国になりました。毎年、平均寿命が伸びています」というのと一緒やで。

コロナもそやったやん。高齢者が重症化しやすいって。それも免疫低下の話な。

ビッグモーターもそやねん。263店舗もあれば、色んな店があるわな。エエも悪いも。

トップ3%の7店舗は天使のような店長が運営するサイコーの店。下位3%の7店舗は悪魔のような店長が運営する最悪の店。

社員も一緒やで。
6000名おるんやから、トップ3%180名は「お客様の利益しか考えてない」こんな人が世の中におったんやという今ドキ珍しい、素晴らしい人。
下位の180名は「儲かって、自分の給料さえ増えれば、お客様がどうなろうと知ったこっちゃない」というヤバイ人。

そうやってバラけていくから、「事業計画書」を全員に配布するねん。そこで、会社の未来に対する社長の考え方(ビジョン)、大切にする価値観、評価の基準を明確にして、共有するのよ。で、6000名で一つの方向を向いて「全国263店舗、どこであっても、最高の品質と最高のサービスが提供できる」体制にまとめ上げていくっちゅう訳ね。

でな、アノ事業計画書やけど「会社が儲からんのは、社長1人が全て悪い」っていう教えで厳しかった伝説のコンサルタント 一倉定から武蔵野の小山昇への流れなんやって。社長を叱り飛ばして会社を変えていくコンサルタントな。
なんせ「電柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、全て社長の責任や」っちゅう、究極の自己責任を社長に求めとったらしいで。

だから、あの1ページ目には、こない書いてあるはず。
「この計画に書いてある結果(利益)については、全て社長1人の責任です。無理を承知でお願いします。皆さん、協力してください」ってな。

最初に兼重宏行さんがスゴイって書いたけど、結果だけとちゃうねん。この覚悟がスゴイ

で、もちろん、単年度計画、3~5年の中期計画、10年の長期計画もリアル数値で書いてあるんやけど、自分らの会社の社長は会社のリアル経営数値と計画を社員全員に印刷して配ってるか?してへんやろ。しかも「必ず達成します」って約束するんやで、兼重宏行さんの場合、6000名相手に。

記者会見の映像見るとな「人に厳しいけど、自分にはもっと厳しい」「信念を持って取り組むけど、間違えたら、率直に認めて、修正する」人の顔やわ。目みたら分かるわ。

それに、アノ人、71歳やで。
普通に行ったら、体の自由がきくのもあと4年。その後は10年くらい介護施設のお世話になるんやで。
自分やったら、どうすんのよ。
そんなん、引退してゴルフと海外旅行の悠々自適コースやろ。当たり前やん。ワシもそうするわ。
じゃあ、何で経営なんかしとんねん。

よっぽど経営が好きか、社員の将来に対する責任に決まっとるやんか。

「社長やっとったら、役員報酬ガッポリもらえるから、やってたんとちゃうんですか」

あのな、アノ人、株主なんやで。
このサイズの会社やったら、配当金で年2~3億円出してもヘーキよ。お金は他でどうにでもなるわな。ノーリスクで。
社長やっとったら、今回みたいに、問題発生したら、矢面に立たなアカンし、下手したら、個人資産も突っ込まなアカンことになるリスク背負う事になるんやで。

おっと「創業者の覚悟がスゴい」で、もう2500文字超えてしもたわ。

じゃあ続きは、また来週。

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