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護られている

「面倒みてやってよ」

この言葉で一気に萎える。

小学生の頃にも先生から

「お姉ちゃんなんだから面倒みてやれよ」

自分が寄りかかる先もなく
立っていることで精一杯
そんな余裕はなかった。

あなたが尻拭いをして甘やかすからだよ
ずっとそう思ってた。

生まれた順は早くても
あなたから産まれた同じ子どもではないの?
あなたの役割を私にも背負わせるの?
私だって甘えたいよ。

召し使いのようにこき使っていた。
肉まんを買いに行かせ、
お茶もいれさせた。

ごめんね。

人とのコミュニケーションは難しいかもしれないけど、
彼のペースで生きている。
仕事も続いてる。
お墓参りだって、毎月欠かさず行ってくれる。
ご先祖さまが護ってくれているに決まってる。

私にはできないその役割を
彼が引き受けてくれている。

何十年経っても
面倒みることはできないけど
彼は絶対護られている。
心配ない。

地球に存在する全てのものは愛で護られている。
そう信じてる。


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