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プロジェクトリーダーのすすめ

1.はじめに


 会社やプライベートで、プロジェクトリーダーを務めて、丸8年が経とうとしています。年間一つまたは2つ以上のプロジェクトを運営し、大小合わせて、20以上のプロジェクトを運営してきています。その中で、プロジェクトとはどうあるべきか、どうやったら、メンバーがいきいきとプロジェクトをすすめることができるのか、そんなことを悩んできた、8年間でした。ここ1,2年で、そんなプロジェクトリーダーをする中で、タイプの異なるプロジェクトを進めてきて、今更ながらに、学んだことは、メンバーが手上げでその仕事をしているかどうかで、大きくそのプロジェクトの進行が異なることがわかりました。その中身について、このnoteに記します。

2.プロジェクトのアサインのタイプは3つ

 私がリーダーを務めた、異なる3つのタイプのプロジェクトがありました。違いはそのプロジェクトへの参加が手上げの違いで、全員が手上げ、半分が手上げ、残りが業務命令の3つでした。全員手上げは、プロボノで自分のスキルを活かしたボランティアで、半分手上げは、風土改革MAKE HAPPYプロジェクト(MHP)で、業務命令は通常の業務です。

2.1 全員手上げのプロジェクト

 会社での仕事の中は、ほぼ業務命令の仕事が多いかと思います。手上げで参加一番の大きな違いは、メンバーの動機付けとモチベーションです。プロボノは会社で応募していた、会社でのスキルをボランティアとして活かすものです。プロボノは、自分が携わりたいプロジェクトと担当したい業務を予め選んだ上で、応募しますので、メンバー確定段階で、既に担当業務までが決まっているという段取りです。担当業務は、プロジェクトマネジャーやマーケッター、ビジネスアナリスト、コピーライターなどでした。社会貢献したいという意思、そして、支援する相手、業務が決まっており、すぐにプロジェクトが始められる段階というわけです。チームのメンバーの簡単な自己紹介だけで、スムーズにスタートでき、打ち合わせは週1回の1時間半のオンライン定例会議だけで、残りはコミュニケーションツール(Slack)でのやりとりで、ほぼ半年でプロジェクトを完了できました。

2.2 半分手上げのプロジェクト

 一方、社内の風土改革MHPは、社内複業として手上げで応募し面接を通過した、3名のメンバーが本業の20%をMHPの業務に携わり、広報、人事、経理など専門の職能メンバーを揃えた形で、活動しています。職能メンバーは、業務指示でのアサインのため、半分が手上げの状態のプロジェクトと言えます。そのため、手上げのメンバーに比べ、志望動機ややりたいことがまだ定まっていませんでした。チームビルディングの前に、自分自身の動機付けのために自己紹介に時間をかけました。事前に自己紹介のフォーマットをお渡しして、そこを埋めてきてもらい、最初の打ち合わせで紹介する形を取りました。出身地や現在の職業、やりたい仕事や企画、そして、目指す姿などを埋めてきてもらいました。自己紹介も一人ずつ行う形ではなく、一つの項目をみなさんが一人ずつ言っていく形をとって、パワポに1項目がまとまる形にしていきました。発言機会を均等にするためと、みなさんの個性をよく掴む形ためでした。結果的にはこちらの自己紹介がうまく行って、スムーズにチームメンバーが打ち解けてきたと思います。定例は週に1回1時間半、残りはコミュニケーションツール(Teams)でのやりとりだけです。このプロジェクトは既に2年目に入っていますが、今年も9ヶ月で、20イベント、オンラインで1万人の集客ができており、プロジェクトの効率的な運営ができていると思っています。


2.3 業務指示アサインのプロジェクト

 最後に、全員が業務指示でアサインされたプロジェクトです。こちらが一番始めるのが大変です。一人ずつインプットの内容が異なり、動機やモチベーションもバラバラです。そのため、関係者を全員集め、キックオフミーティングを行い、みなさんの上司に当たる偉い方に、目的とゴールをインプットしてもらいます。このスタートが無いと、まずうまくいきません。しっかりと同じ目標を持って、一堂に会すること(オンラインですが)が大事です。その後は、定例会議だけでなく、個別のフォローやお願いを丁寧に行うことが大事です。このやり方は、普段、みなさんが行っているやり方だと思いますので、人それぞれにやり方があると思いますが、相手によって、ツールを変えたり、社外の方とのやりとりも発生したりと、コミュニケーションに時間がかける必要があると感じています。時間をかけて、個人間の信頼を勝ち取り、仕事を進めていく、そんなやり取りが欠かせません。

3.終わりに

 大抵のプロジェクトではメンバーのアサイン方法はさまざまですが、この3通りのいずれかまたは、その間の動機づけの状態で始まると推定される。プロジェクトのメンバーの状態により、リーダーの初期の役割、動き方に大きく変化させる必要があり、また、逆に最初をうまくリードできれば、そのプロジェクトの成否に大きく差が出てくると思われる。
 このコラムが数多くいるプロジェクトリーダーの参考になれば幸いです。

 


 






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