今週の高2学級だより「情報は引き寄せるもの。言っといたもん勝ち。」

先月から今月にかけて、冬休み前の面談をしました。オープンキャンパスに行ってきたり、英検の申し込みをしたりして進路活動を始めている人もいる一方、進路についてなんにも考えていないという人も。何にも考えてない、と言われると、私も何にも言ってあげようがありません。

例えば
Aくん「公務員に興味があるので、○○大学の経済学部にしようと思うんです」

私「なるほど。その大学は伝統もあるし、公務員の合格率も高いし、経済学部は特にとても人気だよね。うちの学校からは指定校推薦枠が2人分あるけど、去年は評定4.7と4.8の子が枠を取っていたよ。あなたの場合は部長の経験と皆勤であることが大きなアドバンテージだから、次のテストで前回よりどの教科も5点ずつでいいから多く取るようにしよう。そうすればおそらく学年30番以内になるから、推薦枠が見えてくるよ。
あ、でも推薦をあてにしちゃダメだよ。枠が取れなかった場合のために現代文と英語と政経の勉強は、他よりも1段階気合いを入れて勉強してね。去年受かった先輩は二年生のうちに英検準2級を取っていたよ。締め切り来週までだから、申し込んでみたら?
オープンキャンパスには行ったかな?そことよく比較されるのは△△大学と※※大学だから、そっちも行ってみてね。ちなみに△△大学の先生がこの間学校に来て、経済学部に新しいカリキュラムができるって言っていたよ。パンフレット持ってく?」


対して
Bくん「大学とか、専門学校とか、ちょっとまだなんもわかんないんですよね。」

私「そっかー。とりあえず、なんかオープンキャンパス行っておいでよ。そしたら、ここいいなって思うかもしれないし、違うなって思うかもしれないし、まずはそこからだね。」


…情報格差、あると思いませんか。これ、ひいきとかじゃないですよ。だって、言いようがないもん。

私はおそらくこれから先も、○○大学の情報があればAくんに教えてあげるでしょう。入試の変更点や、今年総合型選抜で受かった先輩の試験内容などです。

対して、Bくんには私はこれから先も何の情報も渡せないでしょう。どちらが得かは、一目瞭然です。

えーでもまだ決められないよ、と思うかもしれませんが、「とりあえず」でいいのです。

手に職をつける系なのか、学問を学びたい系なのか、文系か理系か…

「今のところ心理学とか勉強してみたいかなーって」
「看護師とかは難しいのは分かってるんですけど。でもなんとなく、病院で働くことに憧れてるんです」
くらいでもいいです。言ったもん勝ちです。情報ゼロだと、ゼロに何を掛けてもゼロです。1あれば、それを増やすことは可能です。

「病院?いいね。確かに医者や看護師は大変だね、理学療法士も少し難しいけど、大学も専門学校もどちらでも学べるし、可能性はあるよ。同じリハビリ系の仕事だと、作業療法士の方が少しだけ入りやすいかな。他にも診療放射線技師っていうのもあるし。医療に直接携わらなくても、医療事務でもいいし。
あ、あと意外とおすすめなのは歯科衛生士だよ。歯科技工士とか。専門学校卒でなれる医療従事者。医療事務はこれから減っていく仕事だけど、これは絶対になくならない仕事だよ。ちゃんと腕を磨けば、君の力が必要なんだ!って言われて結構お金ももらえるしね。地方なんて、すごいお給料で人探したりしてるよ。
今話聞いてちょっと興味あった仕事あった?調べてみて。」

そこで知らなかった何かに出会うかもしれません。埋もれてた扉が開けるかもしれません。開けるまで私は何かの情報を与え続けるでしょう。

さて、クリスマスが近づいてきました。
私は昔からキャラクターグッズが好きで、友達からよく、ピングーや、リラックマのグッズをもらっていました。ゲーセンで取ったとか、LAWSONのおまけだとか、要らないからあげる、と言ってみんなくれました。
好きだと言っていれば、自然とグッズが集まってくるんですよね。ありがたいことです。

そうやって、自分がほんの少し行動すれば、ものも情報も、自然と集まってくるもんなんです。

みんな、お得に生きよう。

ちなみに私は今は、こうペンちゃんが好きですよ。



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