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介護で遊ぼうプロジェクト

昨日は”介護で遊ぼうプロジェクト"の第2弾でした。写真を撮るのを忘れていたので、写真は別の研修の時のものを使用しましたが、バッチリ記憶に残る楽しい時間を過ごさせていただきました!

主催していただいた島影さんの感想の通りで、参加されたメンバーで課題を見つけつつ、自由に議論をしながら、あるべき技術を創り上げるプロセスは本当に楽しいですね!

型としての技術を習っても、実際の現場では応用できないということは往々にしてあると思います。麻痺の程度が変われば身体介護としての印象は一気に変わりますし、対象者の体格によっても随分と変わります。研修ではできたのに現場では通用しないという事態に陥らないためにも、対象者を感じることで具体的な課題を抽出して、対応策を考える思考プロセスを学習することが、現場に根付く真の介護技術に繋がるのだと思っています。

『研修で技術力が向上するのではなく、介護職を成長させるのは現場であって、皆さんの身近にいる利用者です。ですから、本日の研修はあくまでキッカケに過ぎないわけです。』

そんな言葉で本日の研修は締め括りましたが、現場に応用できない研修に価値はないので、改めて目の前の対象者を感じることで、提供すべき技術を逆説的に組み立てる思考プロセスを、明日から実践していただけると嬉しく思います!


また別の角度で本日の研修を振り返ってみると、全員で議論を重ねながら本日のテーマを設定する。達成するべきゴールを明確にする。メンバーが自由議論と実践を繰り返して課題を克服するというプロセスは、それぞれの職場改善とチーム機能を強化するためにも必要なので、介護技術というテーマに限らずに、昨日の研修のプロセスをそれぞれの施設や事業所に持ち込んで、現場を改善していただけたらと思いました!

介護職の資質を高めるためには、年に数回の研修ではまったく足りません。勉強会を高頻度にしようとしても、人手不足が慢性化している現場では実現性がないですね。ですから日常と教育を一致される現場改善というものが必要になります。日常の中で生まれる疑問や分からないことが自由に表現できて、10分の隙間時間があれば、その場にいるメンバーが集まって集中的に課題克服に取り組む。1日単位で見れば大きな変化は生まれないかもしれませんが、それを年単位で繰り返せば、振り返った時に大きな変化が起きていることが分かる。利用者を中心とした1ミリの前進を徹底的に積み重ねることが教育の本質であり、それを実現するために昨日の研修は有用だったのではないかと思います。

介護職の成長や現場改善の歩みは、年単位の地道な作業の繰り返しです。来月にホームランを打てるようになるという奇策は存在しないんです。1ヶ月に1度だけ1000回の素振りをするよりも、毎日10回の素振りを継続すること。大きな変化はなくても、昨日よりも1ミリだけ前進することに集中するということ。その真剣な歩みの蓄積が、知らずうちに介護職の器を広げることになります。ただ、ひとりで孤独に歩んでいては、心が折れてしまうかもしれませんね。ですからたったひとりの仲間を探しましょう。やがてひとりがふたりとなり、複数名になって、やがては組織全体が変貌することになります。

組織改革の本質は、たったひとりの1ミリの前進から始まるんです。そしてそこに共鳴する誰かが現れた時に、結果としてリーダーシップが浮き上がってくる。リーダーシップや組織論を目的化するのではなく、利用者に最善のケアを提供したいという想いを中心にしましょう。目的が不在の現場にリーダーシップも組織論も存在しません。ですから目的追求の最前線にあなたが立ちましょう。


少し話しが小難しくなりましたが、まずは介護の楽しさを知ることから始めましょう!参加された方々の感想も素敵で自分にとっての励みにもなります!もし研修にご興味のある方がいらしたら、1名3千円(5名以上)でご依頼も受けますので、下記の公式LINEから気軽にお声掛けください☺️


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