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#52 あなたの苦手な業務は、得意な誰かがフォローしてくれている

 どの職業も同じだと思うのですが、看護師も、いろんな業務があります。医療行為、コミュニケーション、記録…。その中もいろいろ細分化されていますよね。どれも看護師として大切な仕事ですが、どうしても力の入れ具合に差が出てきます。

 例えば、救命処置に関しては誰もが認める「出来たらかっこいいし、一目置かれる」華やかな(語弊はありますが)業務です。
 患者さんの急変時、慣れていないと、するべきことがスコーンと抜けて、頭が真っ白になってしまい、焦ってしまいます。そんなとき、テキパキと対応できる方がいると、とても頼りになります。その方が指示してくれると、周囲のスタッフも何をするべきか把握し行動に移せたりしますよね。

 一方地味な業務の代表として、記録物があります。地味ですが、手間はかかりますよね。電子カルテが主流になっている今日では、紙カルテより便利になった部分が多々あります。その反面、余計な手間が増えた部分もあります。
 記録する内容によっては、何ステップも経なければ、入力画面までたどりつかないとか、やっと入力した記録が、何かのミスで保存する前に消えてしまい、最初からやり直しになったりだとか、途中でナースコール対応のため席を立ったら他の人が保存せず、切り替えてしまっていたなど、私自身、何度パソコンに向かって悪態をついたかわかりません。

 しかし、記録を残すと言うことは、私たちが行った看護の記録であり、私たち看護師が、昨日の〇〇さんの状態はどんなだったかな、といった情報収集のためだけではなく、何か問題が生じた場合に、証拠となるものです。
 また、必要な書類を記載することで、診療報酬など病院の収益に関わるものもあります。
 必要事項が記載されていなかったり、訂正すべき項目があることに気づいて指摘をしてくれたり、必要なものが漏れないようにきちんと記載したり、漏れがないか確認をし、指摘をしてくれる人がいるから、本来の記録の目的を果たせるということもあります。

 いろんな業務があって、どれも大切ですが、得意・不得意、好き・嫌い、気軽・手間など、人それぞれだと思います。人は、自分の好きなこと、得意なことは頑張りますし、他人に対しても同レベルを求める割に、自分の不得意なことに関しては、無関心だったり、中途半端にしがちです。
 自分が得意なことは、率先してリーダーシップをとるようにして、苦手なことは、必要最低限のレベルは保持しつつ、得意な方が、いろんな形でフォローしてくれていることを忘れないようにしましょう。

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