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医療系の小噺

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2020年9月の記事一覧

#19 大門先生と一緒ってどうなんだろう

1.ことの発端 看護師の友人と話をしていて、以前働いていた病院の医師たちについて、「医局に属せないタイプの医師ばかりで、腕はあっても曲者ばかりで対応が大変だ」と話したら、大学病院や公的病院経験のみの友人が、「すごい!大門先生みたい!」とキラキラした目で感動している様子だったのです。  彼女のときめきとは裏腹に私の心はなんだかモヤモヤしてしまいました。  そのモヤモヤについて考えてみました。 2.大門先生とは 大門先生とは、某ドラマの主人公で、凄腕フリーランスの女医です。テ

#10 大病院と小病院の違い

 施設の規模によって、特徴が大きく異なり、看護師の立ち位置も変わる。 大病院から民間の小病院に転職したときに、ある種のカルチャーショックを受けた。大病院で働いていたときには考えもしなかったことも多かったので、それぞれの特徴・看護部・医師・患者の集め方についてまとめた。 大病院 一般的に500床以上の病院で、地方の総合病院(600床程度)と、都内の大学病院(1200床程度)での経験がある。  総合病院は公的要素もあり、地域に根差した治療を目的とし、研修医の研修施設でもあった