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不整脈かもと思ったらすぐに病院へ

私はある地方都市の総合病院で働く医療者ですが、30代で心房細動という不整脈を患いました。不整脈かもと思ったら、まず病院に受診することをお勧めします。

はじめに

このNoteは医療に精通していない一般の方を対象として文章を作成しています。不整脈の病態に関する専門的な内容はもちろん、治療方法の良し悪しに関しては記載しません。「餅は餅屋」という言葉通り、莫大な専門知識を持った医師はあなたの症状や年齢、患者背景等を考え治療方法の選択肢を提供してくれます。よって担当医師とよく相談の上治療方法を決定することを推奨します。



心房細動とは

前述の通り詳しくは述べませんが、心房細動とは心臓の「心房」という部分が痙攣してしまい、脈が不規則になってしまう病気です。その結果血液が心臓から効率よく駆出することができず、動悸や息切れ、めまい等の症状が出現します。私も動悸とめまいの症状がありました。



心房細動は脳梗塞の原因に

動悸とめまいのみであれば日常生活に多少の不便は感じますが、通常通り仕事をすることも可能でしたし、我慢できない程ツライという訳でもありませんでした。
しかし心房細動で一番恐ろしいのが、心房が痙攣することで心房内に血栓(血の塊)が形成され、それが心臓から拍出され脳に飛んでしまうことで脳梗塞となりリスクが高くなります。場合によっては寝たきりや半身不随になる可能性もあります。
だれも寝たきりになることを望んでいる人はいませんし、私も小さな子供がいますので、家族に迷惑をかけるようなことは避けなければと考えておりました。



早期に治療をおススメします

胸がドキドキして脈が不規則だと感じている方がいれば、早期の治療をお勧めします。当たり前のことかもしれませんが、私も病院に勤務していなければ、直ぐには受診していなかったでしょう。症状が軽ければ尚更です。
心房細動は短時間で自然に収まるものから、慢性的に心房細動になるものまで様々ですが、短時間の心房細動を長期間放置することで慢性的な心房細動(常に心房細動となる)に移行する可能性が高くなります。また短時間で収まるうちに治療を行うほうが、完治する可能性が高いのです。
私も短時間で収まる不整脈のうちに治療(アブレーション)を行うことができたこともあり、完治することができました。私は治療方法としてアブレーションを選択しましたが、投薬のみで経過をみる方法もありますし、不整脈の種類によっては治療の必要が無いものも存在します。病院に行くのは怖いことかもしれませんが、動悸や息切れに悩まれている方がいれば早めの受診をお勧めします。

※最後に
今回は心房細動という不整脈について記載しておりますが、不整脈の種類は脈が速くなるものから遅くなるものまで様々で、治療方法も大きく異なってきます。脈が不規則=心房細動ではありません。まずは自分の不整脈がどのようなものかを調べることが第一です。
次回は私が動悸を感じてから受診に至るまでの経緯をお伝えしたいと思います。

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