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仕事が早いか、遅いか

毎日、仕事をしている中で、思うようにいくこともあれば、いかないこともあります。それでも、21歳で就職してから、現在は55歳。段取りも若い頃にくらべればうまくなったのではないかって思うのです。

若い頃は、仕事が遅いというコンプレックスがあったように思うし、今もその思いをなんとなく持ち続けているのですが、それでも自分なりに持っている仕事への向き合い方を書いてみようと思います。


仕事の早い人と遅い人の違い

そもそも、仕事が早いってどういうことなのか。
一言で言えば、段取りの力なんでしょうけれど、まず私が思うのは、作業にかかる時間の差は大きくはないということ。

つまりどういうことか。

ある文章を書くと言う業務があるとしたら、文章を打つということだけであれば、AさんもBさんもCさんも、大きな時間の差はないのです。
けれど・・・
Aさんは、文章をざっと打ってから、誤字脱字を確認。
Bさんは、どんな文章を書くかと考えてしまい、なかなか打ち始めることができない。
Cさんは、文章を打ってから、体裁を整えるのに時間を使っている。

この中では、きっとAさんが一番早くできたのではないかと思うのです。きっと、文章を打つという作業だけであれば、変わらないはずなのに、前後で考えすぎたり、違うことで時間を要すると、格段に時間のかかり方が変わってくる。

つまり、完璧を目指さず、8割くらいの感じで仕上げる。スピードと正確性を、ある程度のクオリティで。

きっと、ホントはそんなに差はないんだろうなって思うのです。

あとは、慣れもあるんでしょうけれど。

遅いというコンプレックスから

私は、割とマイペースな人間で、ゆっくり一つ一つ、みたいなところがあったし、話し方も割とゆっくりな方だったので、それを自分で自覚したときに、私は何をさせても遅いんだって思ってしまった時があるんです。

それでも、焦って仕事をすれば余計に時間がかかることを、仕事をする中で学んだ時がありました。NICUという赤ちゃんのICUでの勤務をしていた時です。

急ぐ時こそ、冷静にゆっくり

それから、仕事を早くするということに重きをおくのではなく、ひとつひとつ丁寧に、確実に仕事をするということを考えるようになりました。自分は“遅い”というコンプレックスがあると、必要以上に“早く”に拘ってしまい、空回りしてしまうことも学びました。

優先順位を考える。
ゆっくりでも、失敗なく、一つづつ行う。
今、自分が出来ることに集中する。

急にたくさんの仕事をしなくてはいけないことがあります。そんな時はすごく焦りますが、一度にたくさんのことはできないと自分に言い聞かせ、優先順位を考えて、一つづつする。これが本当に大切なことだと、最近ホントに感じます。

無意識にしていることを、意識する
これだけでも、全然違うのではないでしょうか。

ものごとへの向き合い方

仕事の仕方という視点で書いてみましたが、日常生活でも同じ。

やらなければいけないことが山積みになると、それだけで焦ってしまい、前にすすまなくなることもありますが、とにかく一つづつしていくしかない、人が一度にできることは限られている、そう割り切っていけばいいのかなって思います。

「やらなきゃ」ってばかり思っていると、やらずに時間ばかり過ぎてしまいますからね。

段取り8分、仕事2分。

丁寧に仕事に向き合っていきたいと思います。


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