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会いたい人がいたら会いに行こう

最近、自分の生活を良くするための読書をするようになりました。

最近気に入っているのは、内田彩仍さんの本。
先日注文した本が、今日、仕事から帰ってきたら届いていました。
まだ、じっくり読めていないのですが、ちょっと気になったページに書いてあったことば。

会いたい人がいたら会いに行き、話したい人がいたら話そうと思う


私が会いたかった人

私、ちょうど就職前後くらいの時だと思うのですが、2~3年ほど版画を習っていたことがあるんです。

私、小学生の時から学校の工作の時間が好きで、彫刻はとくに好きだったんです。なので、友人と2人で版画を習いに行って、すごく楽しかったことを覚えています。

それにしても、なんで習いに行ったのか、経緯は全く覚えていません・・・。

その版画の先生が、谷内正遠先生

先生は、年に1回個展を開催していて、私のところにも毎年、案内を送ってくれていました。はがきを見るたびに、行きたいなぁと思いつつ、来年こそは・・・と思っていました。

実は、2021年に、ふと先生に連絡をとってみようと思い立ち、メールを送ってみたものの送れず、はがきを送っていますが、音沙汰なく・・・。
この時は、千葉に住んでいる時でしたので、じゃ、富山に帰ってから行ってみようって思っていたのです。

2022年に富山に帰ってきたので、今年こそは個展に行ってみようって思っていたら、いつも来ていた個展の案内がなくてどうしたんだろうって思っていました。

そして、なにげなく、「個展していないのかなぁ・・・」って検索していたら、2021年にお亡くなりになっていることがわかったんです。

びっくりしました、ホントに・・・。
そして後悔しました。

やっぱり、会いたい人には会いたいと思うときに無理してでも会いに行くべきなんだなぁって思いました。

版画の思い出、先生の思い出

他に生徒さんがいたかよく覚えていないのですが、友人と二人、ほぼマンツーマンで谷内先生から版画を習った記憶があります。

版画は、一つの作品を作るのに、色の数だけ画板を作るんです。

例えば水仙の絵であれば、黄色の部分と緑の部分をそれぞれ別の画板で掘るということです。文字は、まず障子紙に書いて、裏返しにして画板に貼ってから掘ります。

掘った画板を一つ一つ、色をつけて重ねて刷っていきます。
全ての画板を重ねたら、一つの作品ができるんですよ。

出来上がった作品をみると、なんだかとっても不思議な気持ちで、うれしい気持ちになったのを覚えています。

私は、結婚を機に金沢から富山に転居しましたので、その時に版画教室をやめているのですが、その時、先生に結婚のお祝いで版画をいただいて、ずっと飾っています。

「春 中村美術館」 谷内正遠

春になると、結婚をした時、この版画をもらった時の気持ちを思い出します。

これも、谷内先生からいただいた大好きな版画。

これは、谷内先生が「ちょっと失敗したんだけど」と言いながらくれた版画
私のお気に入り、いつも目につくところに飾っています。

谷内先生は、確か、お寺の息子さんだったような気がします。
そして、お地蔵さんの版画が多くて、かわいくほのぼのする作品が多かったように記憶しています。

私は、浄土真宗で育っていますので、なにかしら縁があったのでしょうか。
そして、久しぶりに会いたいって思った時が、ちょうど亡くなった年というのも、なにか虫の知らせのようなものだったのかもしれません。

一期一会

ホントに会いたいと思ったら、やっぱり会いにいくべきだったんだなぁ・・・。そんな後悔を感じています。

私も、もう55歳になりました。会いたいなぁと思っている人は何人かいますが、足が遠のいています。でもやっぱり思った時にいけるようにしていきたい、そんな気持ちをもう一度思い出しました。

そして、内田さんが書いていた、話したい人がいたら話そう。
これは、私がずーっと心に思っていること。
母親に感謝の気持ちを伝えていないなぁって思っていて・・・。
ずいぶん認知症がすすんだ母だけれど、一度きちんと話してみようって思っているのです。

背中を押してくれた内田さんの書籍に感謝です。

私が買った内田彩仍さんの本はこれ!

週末、ゆっくりと読みたいと思います。

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