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弱者の戦略、私の取り組んできたこととこれから

昨日、職場の意思決定にすごく時間がかかるという話を書きました。その中で、職場全体の年度目標がないのに、個人目標、評価制度が導入されたという話を書きました。

評価制度の具体的なところはまだわかりませんが、そんな環境の中、自分なりに今の職場で取り組んできたこと、これからしていきたいことを書いてみようと思います。



私の職場環境を振り返り

今の職場で仕事をするようになって約2年と3か月ほどになります。

入職した時の部署は当時5人でした。それから、人の出入りがかなり激しく、今は4人で仕事をしています。当時いた人は1人、あとの2人は今年入職、上司も不在の状態で仕事をしています。つまり上司も今年辞めているのです。

辞めた上司は、パソコンスキルが低く、パソコン操作で躓くと大騒ぎになったり、例えばエクセルの使い方などを紙でマニュアルを作ってあげないといけないような人でした。

なので、私が入職した時は、業務のマニュアルもあるにはあるのですが、実用的なものではないし、仕事内容も全くわからない、簡単にいうとデータがすべて紙ベースで他部署に何か聞かれると資料をさかのぼって数を数える、そんな感じだったのです。

ここは昭和か?って感じでした。
入職して1~2か月経つと、さすがにもう少しデータを見える化したらいいのにとか、マニュアルも作り直したらいいのに、とか思うこともたくさんありましたが、そういったスキルの低い上司でしたし、人の話を建設的に聞いてくれる感じではなかったので、しばらく様子をみようと思っていました。

ただ、入職してすぐの頃は、仕事もあまり任せてもらえませんし、マニュアルもなく、教えてもらえる時間もなくて、ほぼ放置状態だった私。すごくすごく暇で時間を持て余していました。することがないというのは、本当に苦痛でした。

私の取り組んできたこと

時間だけは十分にありましたので、自分の業務マニュアルを作ることにしました。将来、任せてもらえるなら部署のマニュアルにしてもいいようなものをつくろうと考えていました。次に入職する人がいれば活用できるかもしれないし・・・などの考えもありました。

それが活用されることになったのは、入職して8か月くらい経った頃でしょうか。部署で一番長く勤務していた人が突然出勤しなくなったことがきっかけでした。それから風向きが変わり、いろいろと任せてもらえるようになりました。

そこから、自分用に作っていたマニュアルを部署のマニュアルに修正し、作成していきました。もちろん、部署のマニュアルですので、他の方にもみてもらいながらですが、たたき台があるのでスムーズに作れましたし、新しく入職してきた人にも使えてよかったと思っています。

あとは、やっぱり部署で行っていることをアピールするものがない。いくら「頑張っている」と言っても、数字で出せないと意味がないと私は思うのです。

私の部署は、病院の病床数をコントロールする部署です。つまり、入院、退院に関わる部署なのです。これは、病院の経営に直結するんですよね。

病床数を一定以上に保つための取り組みだったり、普段行っている近隣の病院や介護の事業所からの相談、受け入れまでの過程をすべて行っているのです。もちろん、退院への支援も行っています。

これを数字で出すことにしました。とは言っても、あまり理解のない上司ですので、提案はしてみましたが、まったく興味を示さず(苦笑)。

仕方がないので、何の数字をデータ化したらいいのかを自分なりに考え、少しづつエクセルに打ち込んでいきました。まだ、まったく形にはなっていません。手探りです。

入職して1年くらいたった頃に、事務部からあるデータを出してほしいと依頼がありました。これは、ひとつのチャンスだなと思って、そのデータを出す役割をさせてもらうことにしました。その時に、上司が毎月紙ファイルを確認して事務部とデータの確認をしている内容を確認させてもらい、一緒にデータ化するようにしたのです。

自分が考えていたことが、一つのカタチになりました。でも、上司はあまり活用が出来なかったんです(苦笑)。仕方がないので、自己満足の世界でデータを入力し続けました。部署が行っていることを評価してもらえるデータは何か、これを考えながらデータの内容も修正、追加していきました。

これが、一つのカタチになったのは、今年に入ってからです。その上司が辞めたことで、今まで上司が口頭でやり取りしていた内容を、事務部にデータで確認してもらうことになり、一つの業務が省略ができた上に、毎月事務部が出している数字を作る時にとても助かると言ってもらえました。

今月も、新たな数字を知りたいと言われたのですが、以前から取ってあったデータでしたのですぐに対応が出来ました。

お互いWINWINだったのではないかと思いました。

これからの戦略

ここまでは、今まで地道に行っていたことを書きましたが、大事なのはこれからです。職場全体の目標はないとはいえ、病院の大きな目標は、経営を安定させることです。

そのために自部署ができることは何か。個人が出来ることは何か。

やはり戦略をたてることは大事です。
病院ですので、人相手の仕事です。先が読めないことも多く、年間で病床数を安定させることは極めて難しいのです。さらに、この地域は同じような療養病院や介護医療院が多い。

ある程度、差別化を図らなければいけないと思うのです。今まで取ってきたデータは分析するにはまだ足りないのですが、その中である程度見える傾向を分析して戦略を考えること。地域に求められていることは何かを考えていくこと(知るための取り組み)。そうやって、病院経営が安定するための戦略を考えていきたいと思うのです。

病院内でまだまだ声の小さい私ですが、少しづつでも出来ることに取り組んでいきたいと思っています。

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