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CREATIVE CONFIDENCE 「創造性に対する自信」を覚ますには?

近年、ビジネス業界において、クリエイティブな思考力やアイデアを持つことが求められるようになってきましたね。そんな時代に重要なキーワードになったのは「CREATIVE CONFIDENCE(創造性に対する自信)」です。

この言葉を流行らせたのは世界が誇るデザインコンサルティング会社「IDEO]です。2018年にKELLY兄弟の著書「CREATIVE CONFIDENCE」でこんなことが書かれていました。

創造性への自信(Creative Confidence)とは、自分をとりまく世界に対して、自分は変化をもたらす能力があると信じることです。やろうと決めたことを達成できるという確信です。この自信、つまり自分の創造力を信じることがイノベーションの中心にあると私たちは考えます。

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イノベーションは世界へ引き起こす影響ですが、それが実は誰しもの中にあります。そのイノベーションのベースになるのが「創造性に対する自信」。そして自分自身を最大限に活用するには以前の記事で言及されている「デザイン思考」のプロセスになります。

そこで、「創造性に対する自信」を持つには、まず自分自身が自由にアイデアを出し、それを実行することが必要不可欠。デザイン思考のプロセスをもとにユーザーを想う思考力を活かす方法もあります。大人になるとしきたり、ルールや社会に設けられた様々なガードレールが気付かぬうちに建てられてきました。そんなガードレールはリスク回避になる反面、ルール以上の視野を持たなくなるきっかけにもなっています。

だからかもしれませんが、自分には創造性がない、アイデア出しに躊躇してしまうというのは今の時代でも多くの人が抱えている悩みです。しかし、こんな考え方を持つと自分自身のポテンシャルを制限し、もともと持っているクリエイティブな思考力を発揮する上では創造性を最大限に活用するまでの壁はさらに大きくなることでしょう。

このように大人になった社会人は創造性に対する自信を持つ人も少ないかもしれません。しかし、この世の中に生まれてきたときは子供として誰しも創造性をガードレールを気にせず全力でアウトプットされていました。意図がないような質問も、壁の落書きももそんな子供たちが衝動的にすることが実は創造性に繋がっています。おとなになっていくと、周りからの偏見やより慎重的そして分析をするようになります。つまり、ロジカル脳がより重宝されてきます。だからかよく人は自分を創造性あるもしくは創造性なしの2分類の後者に置きがちなんです。

しかし、上記で述べたように創造性は今の社会でかなり重要なスキルになったのは事実です。フェイスブックやグーグルなど複数の会社が革命的な企業として認識されるようになりました。しかしそうなったのは、創造性を教え合って育成して成り立ったものではありません。

すでにある創造性に再度活用する勇気を持たせ、「創造性に対する自信」を発見させることです。子供の頃持っていたその自信を蘇らせるのが革命に導きます。

他にも以下のような方法があります。

リバースメンタリング

従来のメンタリングや社内教育はベテランが新人に仕事内容を教えていくような仕組みです。しかし文字通り、リバースメンタリングはその逆になります。新人もしくは後輩の社員が先輩を教育していく制度です。創造性を育むことと革命的なアイデア出しをできるようになるような仕組みになっています。
日本では、「餅屋は餅屋」という言葉があり、リバースメンタリングはその伝統を覆すような仕組みです。通常だと、判断するための大きな会議には重役のみを置く中でこの仕組みを活用すると世代問わず立場問わず判断に意見を出せるような仕組みもあります。

リバースメンタリングが実施されるような取り組みは以下のようなものがあります:
・月刊リーダー
毎月、案だしや提案会議などを担当する役割として、毎月担当者が変わり、それぞれの判断軸や行動プロセスを通じて新鮮なアイデアや考え方も活かせる場づくりにもなります。
・情報共有会
定期的に仕事に活かせそうな書籍、動画、映画などを話し合う場を設けること。一人で視野を広げるのも限界があるため、より多くのメンバーの意見や好みを理解することで思考力も一段と高まります。

他にも後輩社員が会社に貢献できる方法があります。経験は財産でもありますが、第3社目線から考えられる会社に入って間もない人からも吸収できるものが大いに違いありません。

課題を再度見直す時間を設ける

課題に壁にぶつかったときには以下のような段階を取ることで、課題の新しい情報を見出すことができます。

・完全ユーザー視点で考える
・そもそも最初の焦点を変えて考えてみる
・時間の確保の方法を見直す

重要になってくるのは枠から出て一度別視点で物事を見てみることです。ただし、別の視点から見ようと思ってもそう簡単にはできません。だから枠から外すことも自分なりのルールを作ることも大切です。

プロジェクト中の課題に困ったときは一度、誰を想い何のためにするのかどんなプロセスを踏むのかをまた一から考えてみてください。きっと新しい何かが見えてくるはずです。

このような方法で「創造性に対する自信」はすぐに取り戻せるわけではないですが、「デザイン思考」のプロセスを活用し、創造性を使うことに思考を回すことで自然に「創造性に対する自信」が蘇ります。


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