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独居の看取り介護

看取り介護についてのお話です。

うちの事業所では現在、独居の利用者さんを定期巡回のサービスにて看取り対応しております。

「看取りの内容とは」

看護師と介護士が定期的に訪問して、病状の確認や必要なケアを行います。
尊厳ある最後を迎える為に住み慣れた場所で、介護と医療のサポートを受けることです。

「看取りとなった経緯」

認知症はしっかりと進んでいましたが、一昨年まではお菓子ばかり食べて、テレビを見ては寝て。
起きてはテレビを見て体操したりと、超マイペースに過ごしておられました。

ある日、お昼前に訪問した時にリビングのテーブルと椅子の間で転倒しているところを発見。

身体を動かした際、強い痛みを訴えられました。大腿部を動かした時が特に痛みが強く、
「これは骨折しているかも」そう思い、救急車を呼び搬送されることに…

その日の夕方にケアマネさんから電話が来て、
〇〇さん自宅に帰ってこられます。
迎え入れお願いできますか?

「はい?どうゆうこと。早すぎんか?」

どうやら、病院で点滴を引き抜いて、お医者さんを殴ろうとしていたんですって。診察は難しいのでお帰り下さいとなったそうです!!

そして、帰宅されました。

歩行が出来ないので、ベットでの生活がスタートしますが…問題ばかり多発します!
もちろん自由な性格の方でもあり、散髪に行ってくる、トイレに行ってくると言ってベットから落ちていること頻繁に起きていました。

そして、怪我をしては入院。入院しては暴れて即帰宅。
お医者さんや看護師さんにはパンチを飛ばして、お前アホか殴ったろかー…

病院に行ってもダメだとサービスに関わる人、家族も全員が諦めました。

結局病状や怪我の状態も何もわからないまま、
転落を繰り返すうちに徐々に弱ってしまわれたんです。


毎日、定期訪問して、1日複数回見に来てもらわないと大変なことになる。
定期巡回に契約変更し、看取り介護となりました。

やんちゃで暴れん坊な可愛いじいちゃんです。

何故か手がかかる人ほど愛着が湧く不思議❤️

今では自身の唾で咽せるほどに嚥下機能が落ちてしまっています。
ほとんど水分も取れない状態にまで悪くなっています。
人は水分が飲めないと1週間しか生きていられない。

後数日生きられるかといったところ、人生の終わりが近づいています。


介護を通して、自分らしく生きる手助けができたのか?
できる限り苦痛を和らげて安楽に過ごさせてあげれるか?
いろいろと考えてしまうことがあります。

今回はここまでにしておきます。
続編はまた後日に…

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