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やる気のない息子(高1)に夏休み2週間フィリピン(セブ島)語学留学をさせた話

長男(現在19歳)は、勉強が嫌いだ。人に「やれ」と言われてやることが好きではなく、特に中学生時代は、ノートも取らず、宿題もやらずで、中3での5教科の成績は、5段階で「2」をキープしていた。

そんな長男が、高1の夏にフィリピン留学をした。わずか2週間であったが、今となっては、彼の人生のターニングポイントとなる、素晴らしい体験になったと言える。

もちろん、自ずから留学したいと申し出たのではない。私が勝手に予約し、無理やり行かせたのだ。高校に入学してから、毎日ゲーム三昧だった息子に、何か別の良い刺激を与えたかったのだ。

この選択は、大正解だった。歳上のルームメイトに可愛がられ、先生からも、優しく接してもらった。フィリピン人の生活を目の当たりにする事で、自分の今ある環境が、恵まれているかという事に気がついたようだ。

しかし留学は当然、良いことだけではない。部屋には虫がでたり、シャワーはほぼ水しか出ず、しかも塩素が強いのか、体に白い粉が吹くので、後からミネラルウォーターで拭き取る必要があったそうだ。先生も、あからさまに面倒臭そうな人もいて、苦痛を感じることもあったらしい。

わずか2週間、たった一人での異国生活の経験後、長男は海外に興味を持つようになった。
無駄にゲームばかりすることはなくなり、海外のユーチューブを見たり、本を読むようになったのだ。

同年の冬、学校で募集されていたホストファミリー受け入れをし、アメリカ人高校生を家庭に招いて日本文化を紹介した。

高校2年生ではタイに1年間留学をし、タイの家庭にホームステイをしながらタイの高校に通った。

高校卒業後、コロナ禍の中で、タイの大学に進学した。今はバンコクのアパートで一人暮らしをしながら大学に通っている。我が息子ながら、逞しくなったな、と、誇りに思う。

相変わらず、学校のお勉強は好きではないが、得意のコミュ力を活かし、現地で多くの友人を作って楽しく過ごしている。今は、タイで会社を経営する日本人の社長にインターン的な経験をさせてもらっているそうだ。

学校の成績が良くなくても、学校の勉強が苦手でも、他に特技を活かして、将来の仕事に繋げていけるのあれば、それで十分である。

フィリピン留学経験は、今の長男の生活のまさに、土台だ。

そして、子供だけでなく、親の意識も変えてくれる大変貴重な体験であった。







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