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「傘は雨降りの、それも家の中にいては見失いそうな小雨降る日に買わなければならないという条…
私の日記を盗み読みしている人がいるようなので、その人に向けて嘘の日記を書くことにした。…
学校で算数を習った小太郎は、数字が気に入ったらしい。 手編みのサマーセーターを着てい…
目覚まし時計の音で目を覚ました。でも、どこで鳴っているのか?そもそも、私は目覚まし時計…
久しぶりに会社に行く。 ざっと三十五日ほど休んだろうか。いつもより一時間も早く着いた…
十三日目。 空っぽの郵便受けは、何日目に人を不安にさせるのだろう。 我が家の郵便受…
「はじまり」 ピンポンダッシュをやりたいよ、と小太郎が言う。手伝ってと頼まれてついていくことにした。 庭先に猫が寝ている、えんじ色の屋根の家だった。 小太郎がピンポンすると、どなたです、と言う声がして扉が開いた。 ダッシュする間もない、あっという間のできごとだ。目の前に小さな女の人が立っている。すこし蟹股。 どなたです。 女の人に繰り返したずねられ、小太郎は、「ぼくは小太郎です」と答えた。つられて名乗ってしまったらしい。 私は町子。 小さな女の人