母の誕生日に私の過去の誕生日について聞いてみた

先日、母が誕生日を迎えた。母は昔からずっと年齢を教えてくれなくて、でも干支だけは教えてくれている。去年が年女だったから計算したら分かるけど「レディに歳を聞くなんて失礼よ」って言われるからあえて計算しない。

今年は私が就職して初めて迎える母の誕生日だった。大学生の時はお金がなくてプレゼントをあげられなかったけれど、今年は違う。ケーキを用意してお寿司をごちそうした。とてもささやかだけど、嬉しそうな笑顔でありがとうと何度も言ってくれた。こちらとしても嬉しい。えへへ。

長い時間一緒に居られなかったけどケーキとお寿司を食べながら、私のこれまでの誕生日のことを話した。母が昔用意してくれていたように、今回は私がケーキとお寿司を用意したからかもしれない。

うちは3人兄妹の5人家族で、家族の誕生日にはケーキを食べていた。けどケーキを5等分するのは難しく、大きさはバラバラだった。だから誕生日の人が一番大きいピースを選ぶ制度だった。

毎年お祝いしてくれていたのにおぼろげにしか記憶になくて本当に悲しい。

話が誕生日から派生して産まれた頃の話もしてくれた。私は本当によく寝る子だったらしい。「そんなにたくさん寝てたら夜中目が覚めて夜泣きとかしちゃってたんじゃないの」と聞くと、「寝てたよ。」と即答されてしまった。大きな病気も夜泣きもなく、そんなに迷惑をかけてなさそうだと少し安心した。

姉は私ほどは寝なくて元気だったらしい。私から見た姉はお猿さんのように元気で活発だったから、「うるさかったんじゃない?」と聞いたら「うるさくないよ。いい子だったよ」と言っていた。きっといい子なのはお母さんの教育のおかげだよ。

一番上の兄もよく寝ていたらしい。初めての子育てで、あまりにもよく寝るから心配だったらしい。そんなときお母さんのお祖父ちゃん(私の曾祖父ちゃん)は「寝るのは健康な証拠。どこか痛かったりしたら泣いて寝てられないよ。」と母に声をかけてくれたらしい。今は亡くなった曾祖父ちゃんと母との話を聞けて命の繋がりを感じた。

私達兄妹の産まれたときのことを聞いておもった。母にもこんな時代があったんだよな。
今は末っ子の私も社会人となり、これまでずーっとお母さんとしての役割を担ってくれていたけど、お母さんも娘で孫で小さい時があったんだよね。
そう考えたら、今まではお母さんとしてみてきていたけど、一人の女性として見えてくる気がした。

なんでも話せて笑ってくれて受け入れてくれるお母さん。お誕生日おめでとう。健康で長生きしてほしいよ。

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