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歩くことが不自由ですが、私は車が好き

私の愛車はLEVORG STI sport(2016年C型)というSUBARUの車なのだが、私がこの車に乗ることになった経緯をちょっと話してみようと思う。

走るよろこび

初めてのマイカーは、「成人式の振袖はいらないから車買って!!」という無謀なお願いが成就して、父親が買ってくれた中古のマークⅡ。
いわゆる走り屋系の改造車を娘に買ってくれる父親のチョイスに唸らされ、とても気に入っていたのだけど、夜な夜な乗り回していたら、あっという間にエンジンブローでサヨウナラ〜。
その次は、新車でFR車を購入したけど、此奴はあまりしっくりこなくて、なんだかなあと思っているうちに京都へ単身引越ししてしまったので、あんまり乗らないうちに私の元からは離れていった。
次の車をどうしようかなあと思ってる頃に夫さんと知り合い、当時の夫車は
MTでレカロシートでしたが、車高が高いSUVで新鮮!!
(私の年代は、乗っている車で人を評価する悪い習性がある)
ただ、調子に乗って峠を運転させてもらったら、「僕は一生、君の運転手をするよ」というまさかの運転禁止命令が・・・
(これはプロポーズじゃないよなあ。もう、運転やめてって感じだったし。)
で、夫さんと結婚したのと同時に、私は助手席専門になり、ほぼペーパードライバーになってしまったのだった。

退屈なんか置き去りにして、どこか遠くへ

歩くことが不自由になってからの私は、夫さんが送り迎えしてくれることが増えたけど、どうしても都合がつかない時にはバスや電車に乗ることもあった。でも、足を踏ん張ることができないので、転倒するかもしれない恐怖がいつもあって、公共交通機関の利用はその頃は苦痛だった。
そんなある日、バスの中から隣を走る車の運転手の動作を見ていたら、違和感を感じた。シフトレバーとは別の「何か」を左手で操作していたのだ。
なんだかすごく気になったので、調べてみたら、それは「手動運転(補助)装置」というものらしいということがわかった。
つまり、足が不自由でアクセル・ブレーキの操作に支障がある場合に、左手でアクセル・ブレーキを操作できる、という装置なのだった。
これは、「運命」を感じる出会いだった。
ちょうど免許の更新時期だったので、免許センターに問い合わせたら手動運転装置について教えてもらえた。
また、自宅近くの自動車教習所には手動運転装置付きの教習車が配備されていて、ペーパードライバー講習として手動運転装置での運転を体験することができたのだった。

FUJICON手動運転装置

これでまた、自分の力でどこかへ行くことができる。そう思うと、病気になってからネガティブに腐りきっていた私にも、「新しいことをやってみようかな」という、ちょっといい感じのモチベーションが生まれたのだ。

あの日の夢を忘れはしない、ワクワクさせる、そんな車を

手動運転装置のことを調べていて、動画サイトで、マツダのCMに出会ったことも運命だと思う。
Zoom-Zoom-Zoom
というアレ。
米国版のCMも車の楽しさ、走る喜びが全面に出ている映像で、すごく好きなんだけど、日本語版のZoom-Zoomの歌詞は、今聴いても泣けてくる。
このCMに出会っていなかったら、私は未だに腐っていたかもしれない。

こんな経緯で、2012年に、私は十数年に及ぶペーパードライバーを返上して、手動運転装置で車生活を復帰することになった。
病気になってからちょうど1年が経っていた。たぶん、私の中で何かの限界が来ていたのだと思う。
初めての手動運転装置付きマイカーは、マツダのコンパクトカーで、これはとても重宝した。「足車」という言葉があるみたいだけど、まさにどこに行くにも気軽に乗れるいい車だった。
だけど、どこかで物足りなさも感じていた。

私は車が好きなのだ。運転が好きなのだ。

そんな時に、LEVORGに出会った。
C型(3年目)のマイナーチェンジで、STIsportが出るときいて、車雑誌を買い集めて研究し、発売日に即決で契約したのだった。
ボディカラーは、「いちばん私らしくない色」ということで、白に決めた。
タイヤやホイール、エアロ、アクセサリーなど、自分好みにカスタマイズもしている。
LEVORGによって、私の世界が広がったことは確かだ。
かなり遠いところまで、ひとりドライブ旅にも行った。
車のオフ会にも何度か参加した。面白かった!!
LEVORGに出会って、この車に乗ることで、Zoom-Zoom-Zoomが実現したと思う。
ワクワクさせる、そんな車だ。


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