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みっきーのリアル登山者の端書き#662『杢』

木材の表面に現れる、特殊な模様のことを杢(もく)と呼びます。
これは偶発的に表れるもので、コントロールすることができず、木材の素材となった木のひとつひとつに由来するものだとされています。

杢には縮杢や玉杢など、いくつもの種類がありそれぞれ木工品の美しさを引き立たせるものとして古くから評価されていたようです。

その杢がどうして作られるかはまだ明確な答えが実はないそうですが、私がお世話になっている木工家具の職人さんは、「木が痛めつれられ、それに反応して変化した結果杢が産まれる。つまり、杢が産まれる木は厳しい過程を乗り越えてきた木である。」とおっしゃられていました。

人生の中で厳しさを感じることがあっても、それが自分を磨く機会と思って受け入れることができれば、自分自身にも美しい「杢」が産まれるかもしれませんね。

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