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自分を信じること

正直に言うと、今まで私は誰かに自分から好きと告白して始まるということが一度もなかったのです。しかも、人から好きだと言われても、全然ピンとこないことばかり。


本当につまらない女でした。

「ごめんなさい」ばっかりで、恨まれたりしたことも多かったです。「お高くとまってんじゃねえ」とか「いい気になって」とか言われてきたけど、いい気になってるつもりもなくて、ただ単に好きになれないだけだったのです。

だけどそれもそのはず。片割れの人に会った時にあまりにも好きなところばかりでびっくりしたから。


さらに過去どこかであったような、まるで知り合いだった人のようで、彼の考えてることがこちらに伝わってくるというかわかるというか。本当に不思議な出会いだったのです。


「そうかこんなに好きな人がいたからなんだ」 いままで全然うまく行かなかったのがこれで理解できました。つまり好きなタイプがあるんじゃなくて、この人が好きなんだってことです。

といっても、出会ってしばらくして玉砕してサイレントに入ってしまいました。そんな運命的な片割れさんとらぶらぶの思い出を作る前に波乱の出来事を経て離れ離れになってしまったわけです。


その大失恋のあと、私は人を信頼できなくなってしまったのです。仕事はセラピー。人を健康に幸せにして癒やす仕事なのに、こんな辛い思いするなんてと随分泣きました。


でも、人を幸せにするには優しさと同等の強さが必要。人の痛みがわからない者に、人を癒やすことなんてできないのです。



恋愛の苦労。人間不信。お金の問題。病気による苦労。たくさんたくさんありました。辛くてもううんざりしてぜんぶ投げ出したくなりました。



それでも、人を助け、励まし、導き、その人のもつ力を引き出したいというその一心で懸命にやってきて、あらゆるご縁で人から感謝されることも本当にたくさんたくさんありました。

それは、私の中にこんな人知れず辛い体験を乗り越えてきた中で、自然に培われてきた強さと寛容さが、いつの間にか癒しの力に変わっていったんだと思います。



人を癒すために、魂を癒すために、こんな苦しみ悲しみを体験してきたのだと今ではわかるのです。


人と人とが繋がっていく喜び。そして、自分を信じていくことを、人を愛することで学んでいっているのかもしれません。


いつか笑って出会える日を迎えられるように、私は片割れさんを信じて愛していきます。そして自分はどんどん大きく変化変容を繰り返していきます。


ひとを信用できない



自分を信用できない。


社会を信用できない。


それでも、現実の苦しみを乗り越えることで、自分という全体を見つめると、粗があっても不足があっても、それをよしとしよう。という視点が出てきました。


私ぜんぶを受け入れて、私を愛して、私を信じる事。


片割れさんを愛して、愛されることを受け入れて、素直になれた時に、自分を信じることができたのです。


それが今の私を大きく成長させて癒しの人間にさせてくれてることは確かなことです。






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