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物価高、医療費も上がりました…

 コロナ禍でしばらく医療機関から遠ざかっていましたが、昨年から医療機関にかかることが増えました。自治体からの子どもの医療費助成期間も終え、子どもの医療費もかかります。医療費にも値上げの波が来ています。

 保険診療の場合は保険点数で決められているから、そんなに気にすることはないのでは?と思われるかもしれません。しかし、領収書と一緒にもらう診療明細書をよく見ると、あれ、これって何で加算されているの?という項目がありました。少しでも医療費を抑えるためにできることがあったのです。

 私は医療関係者ではありませんが、本やネット情報で医療費の情報を調べることができます。

 診療報酬・薬剤報酬は、2年毎に改定され4月1日より施行されているそうです。2024年改定では4月1日ではなく、6月1日からになりました。
今月からなんか医療費が高いなあと思ったら、保険点数が少しずつ上がっていました。要チェックです!

健康保険証・診察券・医療証(あれば)を忘れず持っていく

 これは、ほとんどの人が実行していることだと思いますが、健康保険証がない場合は、10割負担になります。また、診察券を失くして再発行してもらう場合、有料になるところが多いと思います。

 マイナンバーカードに対応している医療機関の場合、保険証の代わりに健康保険証と紐付けされているマイナンバーカードを使うと若干お得になります。しかし額は微々たるものです。

 従来の保険証の場合は「医療情報取得加算1」3点、マイナンバーカードの場合は「医療情報取得加算2」1点です。どちらかが加算され、1点=10円ですので、差額は3割負担でも6円です。

クリニックにはいつ行くか(重要!)

 クリニックに行く前に診療時間をチェックすると思います。平日の午前中と夕方、土曜日の午前中というところが多いですが、夜遅い時間や土曜日の午後、日曜日も診療しているというところがあるとありがたいですね。
緊急の場合はやむを得ませんが、時間調整できそうな時は、ぜひ次のことを思い出してみてください。

診療時間内であっても、平日の夕方6時以降、土曜日のお昼12時以降に受付された場合は、「夜間・早朝等加算」50点が加算されます。
1点=10円ですので、3割負担の場合+150円です。
次回の予約を取る場合も、平日の夕方6時前、土曜日のお昼12時前までにするのが無難です。

施設基準届出をしている医療機関に行くと加算されるものがある

 医療機関が施設基準届出をしていれば初診料と合わせて加算される項目があります。これらは受診者にはコントロール不可能です。医療機関選びの参考にはなるかもしれません。

  • 医療DX推進体制整備加算

  • 機能強化加算

  • 外来感染対策向上加算

  • 発熱患者等対応加算

  • 連携強化加算

  • サーベイランス強化加算

  • 抗菌薬適正使用体制加算

  • 時間外対応加算

院外処方の場合は調剤明細書に注目

 調剤明細書の区分のうち、調剤技術料は、薬局の機能やサービス体制で決まります。どの薬局でも受け付けてくれますが、かかりつけ薬局を持つことが推奨されています。薬局選びの参考にするといいと思います。

 薬学管理料の中の「服薬管理指導料」は、お薬手帳を持っていくと安くなる場合があります。処方箋を薬局に提出する前に薬の名前を確認し、家に余った同じ薬がある場合、何がどれくらい残っているのかを伝えることで、薬代の節約ができるそうです。(私はまだしたことがないですが、頓服用のカロナールがたくさんあるので、次回発熱して受診した時は聞いてみたいです)

 薬剤料は、ジェネリックを希望すると新薬の2~7割になるそうです。

まとめ

 昔は病気は専門家である医者が治してくれるから、とにかく診療所に行けばいいと思っていましたし、今でもそう思っている人がいるのではないでしょうか?
 医者は受診者からの訴えと当日の体の様子しか情報を持っていません。
 病気を治してくれるのは医者ではなく、必要な薬を適切に飲み自然治癒力を高める努力をする自分です。医療機関に行く前後の体の状態がわかるのも自分だけです。
 医者にお任せするのではなく、受診者自身も医療機関にかかる前後に何の病気の可能性があるか、どんな治療法があるのかなど、ある程度調べておくことで診察時に質問ができますし、医療費の節約にもつながります。
 自分の健康は自分で管理し、必要に応じて医療機関を利用するのがいいのではないでしょうか?

 医療機関に行く時は、健康保険証(またはマイナンバーカード)、診察券、(医療証)、お薬手帳を忘れずに。
 できれば平日は午後6時まで、土曜日はお昼12時までに受付を済ませましょう!


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