ビニールクロスの上に、漆喰や珪藻土などの塗り壁材を塗ってはいけない。新たな化学物質の発生が確認されました。
シックハウス症候群対策で、安易にビニールクロスの上から塗り壁材を塗って、封鎖すれば対策が取れると思っている人もいると思いますが、しかし、それは絶対にしてはいけない工事です。
ビニールクロスの中に含まれている「フタル酸エステル系」の化学物質が、強アルカリ性の壁材(漆喰やシックイの下地材、または接着剤)と化学反応を起こして、芳香臭のある新たな化学物質が発生するようです。
西宮にある学生マンションを所有するオーナー様が、賃貸者が出られたので
リフォームをしました。一般的にはビニールクロスを張り替えるのですが、そのオーナーさんも以前、化学物質過敏症で大変苦労した経験があり、少しでも若い学生さんたちが病気にならないようにと、考えて、西宮にある無添加住宅にお願いして、無添加住宅オリジナルの漆喰をその部屋に、ビニールクロスの上から施工してもらいました。
無添加住宅オリジナル漆喰には独特の匂いがありますので、初めはオーナーさんもその匂いだと思い、その内に取れてくると思っていました。しかし、漆喰のニオイは時間の経過で少しおさまってきましたが、しかし、今度はなんとも言えない、甘ったるいような変な臭いが抜けません。
その後も、何か月、そして年単位でその臭いが残り続けて、室内に異臭をもたらして不思議に思っていました。
その方は、ある大学院のビジネススクールでCSをテーマに研究をしているため、このような前例の論文がないか?と建築論文を調べ舛りました。そうすると、ありました。ビニールクロスに添加されている化学物質、特にフタル酸エステル系の化学物質が、強アルカリ性の成分と接触すると、別の化学物質、芳香臭のある物質名も不明な、分からない化学物質が発生することが書かれていました。
今回のこの学生マンションも、既存のビニールクロスに無添加住宅オリジナル漆喰を塗ったのですが、塩ビのビニールクロスには、ほぼ100%フタル酸エステル系の化学物質が添加されています。(フタル酸エステル系の化学物質には、何百種類もありますので、最近は発がん性が疑われるものは使われなくなりましたが、25年以上前の住宅のビニールクロスには危険物が普通に使われていました)
その塩ビクロスの上に、強アルカリ性の漆喰を塗れば、必ず化学反応を起こすということです。それは珪藻土であっても、接着剤の成分が、セメント系の場合には同じことが起こります。
その後、何年経過してもその部屋の異臭は抜けず、ついに数年後に下地の塩ビクロスから剝がしました。
結論として、塩ビクロス、ビニルクロスの上から絶対に漆喰などの素材を塗ってはいけません。
また、20年前から忠告してくれた人が下りましたが、塩ビクロスに水性の塗料で塗装すると、化学物質の封鎖ができると言って販売している塗料メーカーがあるのですが、その塗料を塩ビクロスの上に施工したら、壁がベタベタしたまま乾燥しない現象が起きたと申していました。
これもまた、ビニールクロス、塩ビクロスに含まれる化学物質と水性塗料に含まれる化学物質が、化学反応を起こし、壁がベタベタしたまま、乾燥しなくなったと思われます。臭いのことは言っていませんが、もしかすると、何か異臭が出ている状態だったのかもしれません。
結論、ビニールクロスの上に何か塗るものは、危険です。手を加えない方が良いかもしれません。また塩ビクロス、ビニールクロスはシックハウスの原因です。使用は避けた方がベストです。
ただし、まだましなビニールクロスもありますし、他の商材もありますので
それを知りたい方は、この先をお読みください。追加の文章は後日です。
ビニールクロスの上に漆喰や珪藻土などの塗り壁材を塗ってはいけない。
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またビニールクロスでも、化学物質の揮発量がまだましな商材があります。どうしても、ビニクロを張り替えなければいけない人には有力な情報です。CSの軽い人でも何とか?、室内をベイクアウトすれば(2~3か月揮発させる)使用できる商材があります。ただしCSの人に万能ではありません。ごく軽度の方のみです。それは・・・・次回追加します。有料記事として
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