一生を貫く強い気持ち
私は、Twitterで情報収集をしている。
発信は全くしない、「見る専」というやつだ。
先日、「高校生が画家を支援している」というツイートから「画家 ゆめのさん」の存在を知った。
「青の心情風景画家」。
実に美しい。
そして心情風景を描いたという抽象画、深みがありどのような思いがこめられているのかと非常に興味を惹かれる。
noteには、半生を振り返るエッセイが綴られている。
意外だったが、専門的に絵を学びそのまま画家としてのスタートを切ったということではなかった。
学校での学びを続ける事が「絵を嫌いになる」事に繋がるとの思いから、自らその道を外れようと決心。
中学生にして学校や家族を説得し普通科へ進んだという事には、驚きしかない。
その後も一人の人間として生きる事にとにかく苦しみながら、約10年を過ごした。
そして「画家を目指した」という事ではなく、様々な巡り合わせがあって画家として活動し始めたという事も興味深い。
苦難の連続が、作品へ深みを与える事になっているのかもしれない。
更新されたばかりのゆめのさんのTwitterが、とても印象深かった。
一人の女性としての人生、画家としての人生。
何処に重きを置くかは勿論個々の考え方によるだろうが、「死ぬまで画家でありたい」との言葉には気持ちの強さを感じる。
かつて、社会人となり就職した企業で定年まで勤め続ける終身雇用は当たり前だった。
今そのような事を言えば、「時代錯誤」だと言われるであろう。
それにしても、当時の終身雇用といえども定年は60歳だった。
画家という職業に、定年はないだろう。
まさに死ぬまで描き続け名を残している画家が、多くいる。
30代に入ったばかりのゆめのさんが描き続ける年月は、今後半世紀以上になるのだろうか。
しかし思春期以降に絵から離れていたゆめのさんは、描く事を渇望していたのかもしれない。
次第に環境が整い見守る人々が増え、その気持ちも強まってきたのではないかと思う次第である。
気持ちも充実し、さらに作品の輝きが増していく事を期待する。
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