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主婦(主夫)は素晴らしいキャリア

「私は専業主婦なのでキャリアと呼べるようなものがないんです。」
「子育てが中心になってからキャリアに自信が無くなってしまったんです」

こんな相談を受けることがあります。

「社会に出てお金を稼ぐことがキャリアで、家で子育てをすることはキャリアではない。」

多くの人にとってキャリアとは、
どこかの会社で仕事をしながら作っていくもの
という考えがあるからだと思います。

一方で
「仕事より育児の方が何倍も大変だ」
という話はよく聞きます。
私も、改めてそのことについて感じたので子育てというキャリアについて書いてみます。

私は、会社勤め(サラリーマン)ではない働き方がこれからは主流になっていくと考えています。
個人でお金を稼ぐ時代が更に進んでいくと予想しています。
そうした時代に、子育てをしてきた人たちのスキルは今以上の沢山の価値を持ってきます。

例えば子育ての中で起きるこれらの場面は、多くの職種と共通する点があります。

【子供が突然体調崩す】
症状がわからない
何か方法はないか?
まずは何をするべきか
病院に連れていくべきか?
連れていくとしたらどこに?
→原因不明の問題を自ら調べて行動し、解決するコンサルタント

【子どもが風邪を引いてうなされている】
自分に風邪がうつるのを覚悟して看病する
とにかく子どもが苦しんでいる辛さを助けてあげる
病気と戦っている子供を励ます
痛みを和らげる
→自分の命を顧みずに助けに行くレスキュー隊員

【いう事を聞かない子どもに行動してもらう】
宿題を終わらせる
時間通りに出発できるように準備してもらう
遊びを切り上げて家に帰る
→やりたくないことを、部下にやる気になって行動してもらうマネージャー

【子どもの得意な事を伸ばしてあげる】
自分の子どもの特性を分析する
どんな習い事があるのか、どこにあるのか、どのスクールがよいかリサーチする
子どもの可能性を信じてあげる
→部下を一流社員に育てる上司

【学校の人間関係に悩んでいる】
子どもが嫌だったことについて話してもらう
子どもの心を癒してあげる
→相手に共感しながら心を癒してあげるカウンセラー

どんな仕事でも15年やればプロフェッショナルです。
子どもが成長して大人になるまでやれば、15年以上のプロフェッショナルになっています。

何より、子育ては命懸けです。
自分が辛いからといって放棄することができない、責任者としてのメンタリティーをいつの間にか、身に着けています。
ビジネスでいえば、経営者マインドがあなたには作られているのです。

とても恥ずかしい話をシェアします。
自分は2人の小学生の親ですが、子育てについては最終的に妻に任せてしまう所がありました。
子どもが体調を崩していても、仕事があるからと、妻に子供の面倒を任せて現実から逃げたこともあります。

一方で、
たまに病院に連れて行ったり、看病したり、子どもの面倒を見たりするだけで
自分がやったことを自慢する
誉めてほしい!とアピールする
ことがあります。


昨晩、子どもが足が痛くて寝れないと言ってうなされていました。
目が覚めたので子どもが落ち着いて眠るまで
・足をマッサージする
・大丈夫だよと声掛ける
・水を飲ませたり、鼻をかませたりしながらどうしたら落ち着くだろうと考える

夜中に1時間過ごしました。
その間、自分も子どもの頃、足が痛くて寝れなかった事が何回もあったことを思い出しました。
親は子どもに何かがあれば、自分がどんな状態でも、子どものために時間、頭、身体、心を惜しみなく使うんだなということを改めて感じました。

・相手の不安や悩みを解消してあげること
・相手のより良い未来を、一緒に考えること

これは、自分がこれまでクライアントや仲間に心掛けてきた事と同じ。
分別つかない子どもに対して365日24時間体制でやってる親は何て素晴らしいんだろうと思いました。

子育ての経験は再び仕事に出たときには、あなたのとても素晴らしいスキルになっています。

キャリアとは人生そのものです。

今、子育てのために仕事を控えていたとしても、あなたのキャリアは確実にアップしています。
だから大丈夫。
今できることを一生懸命やってみてください。

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