【印象に残った一文】最強の思考法「抽象化する力」の講義
書名:最強の思考法「抽象化する力」の講義
著者:的場昭弘
■印象に残った一文
『真実はそれ自身としてあるのではなく、それを理解する人間の環境によって変化するというわけです。』
■コメント
マルクス大好きな著者が書いた抽象化思考の本でした。
哲学と経済学の学術書や古典を基に考える本で、正直読み進めるのは難しく感じました。
しかし、本のタイトルの印象とは異なり、単なるマニュアル本ではなく、「こうやって考えたらどうか」という問題提起のような内容で、真実や本質を粘り強く考えることの重要さを説いています。
学問がそれほど好きでない人にとってもわかりやすいように、歴史ある本からの引用を、1つずつ現代的な言葉で解説しています。
答えが書いてある本に飽きてきた人には、ちょうど良く読み応えのある本かもしれません。