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日本保守党~始まる前から終わってる

参政党もれいわ新選組も、選挙までは、議員を実際に出して本格的に政党としての活動をするまでは、ネットではほぼ絶賛一辺倒だった。もちろん批判はあるにしても、大量の称賛リプに埋もれてしまっていた。今となっては聞くこともない、極右泡沫政党、日本第一党ですらネットでは無双だった。

が、日本保守党について言えば既にして多くの批判がなされている。厳しく言えば始まる前から終わっているのだ。予兆は党の立ち上げからあった。

新党を作る、とXで百田尚樹氏が発表された6月ごろ、自民党区議でインターネット番組WiLLで著名な白川司氏に対し、新党に加わらないか、という声がX内であがり、それに対し白川氏が否定することがあった。それに対する百田氏のポストは、
『私はなんのお願いもしていない』
そもそもX内の声に対するものなにの、うまく挨拶するでもなく、仲間を増やそうともせず突き放して見せる。熱烈なフアンには格好よく見えるのだろうが。

政治は数であり、仲間を一人でも増やし敵を一人でも減らす。鉄則だ。しかも立ち上がったばかりでこれから数を増やしていかなければいけない大事な時期である。白川氏自身がどう捉えたかは知らないが、これを見て少なくとも“味方をうまくつくらないんだな”という感想は抱いた。やはりこれを見た人はどう思うだろう?これで真に必要な人が来るのだろうか?多くの人が駆けつけてくれるのだろうか?

他にも元維新の橋下徹氏が中国の電力会社との取引にかかわり、適切な取引か疑問が投げかけられていた上海電力の問題(デマと判明)で絡まれた人がいた。一連の上海電力追及に対し、問題ないと主張をした高橋洋一氏に対してその主張の内容ではなく、高橋氏の立場を根拠に攻撃するということで反論したことがあった。

正しいにしろ間違いにしろ高橋氏の論拠を攻撃するのならともかく、これはない。仲間が離れていく一因になるだろう。

実際、高橋洋一氏は日本保守党設立パーティにも呼ばれたが、どこか距離を置いているようだった。『百田さん有本さんとはあさ8(Youtube番組)だけ、党運営には全くかかわってない』とバッサリ。パーティで『挨拶してくれと言われたけどいなかった(帰った)から』とにべもない。高橋さんのアドバイスなら日本保守党もいいんじゃない、という長谷川氏の問いに『(youtube番組のあさ8とかで)一般的なことは言うよ』と冷たい印象。友情ベースでこの手の話は無料でやる、と言い方はよさげだが、高橋洋一氏は維新のアドバイザーは努めている。これは前述の百田氏のポストにもある通り、顧問料をもらっている。維新には正式なアドバイザーで一般的なことを言うだけではない。

動画 7:50あたりより
長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル10月26日【高橋洋一が語る 日本保守党との関係】『岸田内閣 支持率下落』より

さらに日本保守党がX上で創立発表された2023年9月1日の高橋洋一氏のポスト。国民民主党の代表選で再選された玉木雄一郎氏に対するものと、日本保守党に対するものと違いを感じる。

あっさり
こってり


そして党の正式な立ち上げすぐあとの11月、右派インフルエンサーの一人である渡海千明氏をブロック。前回お話したが、飯山陽氏に議論の相違でブロックされた高安カミュ(みじんこ)氏と同様、思想信条は同じ、しかも日本保守党の支持者でありながらこのありさまだ。


Xのポストが惨いのは前回の『日本保守党~言ってることやってること』で説明した通り。支持者であれ批判者であれ、辛らつだ。これで政党を作るといっても、エコーチェンバーの世界に生きる熱烈な支持者でない限り、多くのX民はしらけているのではないだろうか?

日本保守党は始まるもおわるもなにもない政党(政治団体)。ユーチューバー団体と言ったほうがふさわしいだろう。



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