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日本保守党~飯山の乱

日本保守党は多くの人が指摘する通り、百田、有本両氏とその周辺の人たちのクセが強い。それゆえに常に内紛の可能性を抱えている。もともとこうした極端な思想の集団は、れいわ新選組や参政党など、いわゆる内ゲバが起きやすい。4月の衆院補選で日本保守党から立候補したイスラム関係の学者であり博士号を有する飯山あかり氏が、日本保守党と断絶状態になった。飯山氏は日本保守党の番組と言っていいYoutubeのあさ8にも定期的に出演、シャレかどうかわからないが番組内でグローバルサウス外交のほうを任せるとか言われた人物。個人でも番組を持っている大型インフルエンサーで、保守党が立てる候補者としてこれ以上はない人選だ。代表の百田氏も、飯山氏を"最強の騎馬武者"と褒めちぎった。最終日の演説では、飯山あかりは女性首相になる!とまで言い切った。

さて、飯山氏と保守党の断絶だが、その衆院補選で火種は発生した。選挙期間中、飯山氏が候補者として主張したことに対し、党の執行部である百田有本氏が快く思わなかったことから既に溝ができていたようだ。飯山氏の主張をまとめると、百田氏のワンマン的な党運営。候補者である飯山氏の意見はないがしろにされた。選挙妨害を繰り返したつばさの党対策で飯山氏と百田氏は衝突、激しく言い争ったという。しかも、この二人が激しく口論しているにもかかわらず、周りの日本保守党メンバーが誰も止めようともせず、それどころか素知らぬ態でパソコンを叩いている人までいたという。

https://youtu.be/RG65zBnlXCg

動画12:40あたりから

さらに、些細な話、百田氏が選挙カーで歌うことも火種に。飯山氏はこれを注意したというが、百田氏は否定。どうでもいいことで言った、言わないの揉め事が起きる。


選挙の後、更にどうでもいい揉め事が起きる。いわゆるココイチカレー事件。つまらない話で、大の大人、というか既に中年~高齢の人間が、一体何をやってるんだ、と情けなくもなる話。要は、Youtube番組の収録の際にスタッフ含めココイチカレーが夜食として出されたが、飯山氏にのみカレーが出なかったことで揉めたというもの。しょうもな。

そして溝は深まっていく。

4月の補選でつばさの党の妨害、脅迫を受け、PTSDになっていた飯山氏は再び選挙戦を戦えるほどに回復。10月に入り、いよいよ衆院解散、総選挙。日本保守党の候補者のなかに飯山あかりの名前はなかった。ここで飯山氏が完全にキレる。自身のYoutube番組で、自分が選ばれなかったことに不満を述べる。頼まれてでたわけじゃない、と怒りを爆発。いっぽう、事務総長で百田氏の右腕というべき有本香氏は反論。ここでもお互いの言い分が食い違う。
https://twitter.com/arimoto_kaori/status/1843707188587675859

6月9日の時点で動画で飯山氏は、政治を続ける意思はあるかと聞かれ、小選挙区は厳しいが続けると。それに対し比例もあるがどうかと聞かれ、オファーがあれば考える、と返答したという。

ここまでくると飯山氏と日本保守党・百田有本両氏の溝は埋まらない。10月10日のYoutube番組、あさ8で有本氏と飯山氏が出演。ギスギスした空気が画面越しに視聴者にもビジビシ伝わり、両者の関係が完全に分断されたことが伝えられた

日本保守党、これは大きな痛手だろう。もともとは衆院補選でのつばさの党選挙妨害対策での議論から齟齬が生じたのだが、なぜこの程度の話し合いも出来なかったのだろう。振り返ると、言った言わないとか、カレーを食べる食べないとか、あまりにもつまらないことを稚拙なコミュニケーションで感情的な対立を招いてこのようになったのではないだろうか?

どんな組織でもいざこざはあるが、日本保守党のそれはあまりにもレベルが低すぎる。普通の団体や企業ではありえないくらいのレベル。そのかわり、口先だけはとてつもなく立派。そんな政党だ。

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