日本保守党~はじめから無理ゲー
自民党のリベラル化⁈に嘆き、日本を守るため”岩盤保守”層に支えられたちあがったとされる日本保守党。さて、その岩盤保守層でどこまで票が獲得できるのだろうか?
日本保守党はネットでは知名度が高く、ネットの外では知名度は低い。そもそも、一般的な保守というより、右派政党と言ったほうがいい。これは発信内容、そしてネットでの視聴者やリプの反応を見ての感想だけど。一般に右よりの勢力はネット外での勢力は弱い。
ほかの右派政党にも言えることだが、ネットで支持されリアルで無名。逆にネットユーザーで“愛国”の人はおおかたは既にある日本第一党や参政党、新党くにもりなどを支持してきたと見られる。TV新聞で知名度が低いながら、熱心なネットの“愛国者”がこれらの政党の存在を見逃すはずはない。
まず、参考資料として2022年度の参議院選挙の結果をご覧ください。
まずは東京選挙区の結果。ちなみに各候補や政党の★は岩盤保守、右派、☆は右寄りだが岩盤保守とは言えない政党
山本太郎 れいわ新選組 565,925 9.0% 当選ライン
海老沢由紀 日本維新の会 530,361 8.4% 以下落選
"右寄り"候補の得票
☆河西泉緒 参政党 137,692 2.2%
☆松田美樹 NHK党 53,032 0.8%
★沓澤亮治 日本改革党 46,641 0.7%
★及川幸久 幸福実現党 25,209 0.4%
★河野憲二 維新政党新風 22,306 0.4%
★安藤裕 新党くにもり 20,758 0.3%
☆田中健 NHK党 19,287 0.3%
★菅原深雪 日本第一党 17,020 0.3%
☆他3名 合計 NHK党 33,239 0.5%
そして比例の結果。
自由民主党 18,256,245 34.4%
日本維新の会 7,845,995 14.8%
立憲民主 6,771,945 12.8%
公明 6,181,431 11.7%
日本共産党 3,618,342 6.8%
国民民主党 3,159,625 6.0%
れいわ新選組 2,319,156 4.4%
☆参政 1,768,385 3.3%
社民 1,258,501 2.4%
☆NHK(政女) 1,253,872 2.4%
?ごぼう 193,724 0.4%
★幸福実現 148,020 0.3%
★日本第一党 109,045 0.2%
★新党くにもり 77,861 0.1%
★維新政党新風 65,107 0.1%
岩盤保守候補の総取得票は選挙区で13万。比例で40万票、少し無理があるが、ネット政党でユーチューバーのヒカルや格闘家の朝倉未来も応援したごぼうの党を仮に右寄りとすれば60万票。
選挙区は話にならない。で、ミニ政党が勝つのは参院の比例が王道だが、それでも当選ラインには倍の50万票が追加で必要で絶望的に届かない。NHK党と参政党の票をどれだけ取り込めるか、がカギであるが、両党とも主張内容が微妙にずれているうえ、日本保守党同様熱心な支持者が多く、ただでさえ批判が多い中で摩擦が一層加熱するかもしれない。
右に傾きすぎるとネットではエコーチェンバーにひたる少数者に喝采を浴び、大勢力のように感じるだろう。でも、リアルの選挙では大多数にスルーされる。どんなに熱心でも1票。ポスター見てよさげだからと入れても1票。ネットの世界だけを見ててはいけない。
サイレントマジョリティ、サイレントリアリティ。
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