見出し画像

R.COCHET 作 池田大作 メダル

R.COCHETとは、フランスのメダル作家、彫刻家のロベール・コシェ(Robert Cochet) (1903 - 1988) と思われます。
コシェは、1954 年から 1958 年にかけてフランスのモネ・ド・パリ造幣局とボーモン・ル・ロジェ造幣局で鋳造されたコイン等々、多くのメダル、コインののデザインをしています。
1954 年には、マドリードで開催された万国博覧会で賞状とメダルを授与されました。彼はサロン・デ・アルティスト・フランセの会員に選ばれ、彼のメダルは大英博物館、クライスラー博物館、ハーバード美術館のコレクションで見ることができます。
近現代メダル会の巨匠なんですね。

そんな彼が手掛けた作品の一つが、この 「池田大作」をモデルとした創価学会のメダルです。
ベール・コシェは、フランスだけでなく、ラオス、ベトナム、サルジャ、イエメン、コモロ、中央アフリカ諸国、西アフリカ、ボリビア、ギリシャなどで彼の署名入りコインが制作されています。その中で彼が手掛けた日本人像は、どのくらいあるのでしょう?

裏には「TAISEKIJI」と富士をバックにした大石寺の姿が彫られています。
つまり、このメダルは、日蓮正宗から創価学会が離れた1991(平成3)年以前のものなのでしょう。
コシェの亡くなった年が1988年であることからも、彼の晩年の作であろうと想像します。

そんな池田大作氏が15日に亡くなりました。
まさに巨星墜つ。

現在、昭和の新興宗教の信徒数が右肩下がりとなっています。
そんな中、創価学会は池田大作氏を日蓮上人と並ぶカリスマとして神格化していくのか。
または、ジャニーズや宝塚のように昭和のカリスマが解体されていく昨今、次の信仰を模索していくのか……
興味あるところです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?